高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ハナツクバネウツギ

2009-09-04 06:27:44 | 樹木
公園や民家の生垣などどこにでも見られる。ツクバネの名前は追羽根の羽根であるが、この名前が付く樹木では、ツクバネウツギ(衝羽根空木)やベニバナツクバネウツギ(紅花衝羽根空木)が山野に自生している。
花の咲く期間が極めて長く、雄しべも雌しべもあるが種子はできないというから、花を人に見せると同時に、昆虫には蜜をサービスしているようである。この日もクマバチ(熊蜂)が、忙しく飛び回っていた。大きな体重を支えるのに少し羽根が小さいようで、秋のクマバチの羽根はかなり擦り切れていた。
クマバチは口が花の奥の蜜腺に届かないと、花の付け根を突き破って蜜を吸うというが、確かに頭を花の中には入れてなかった。この蜂の性格はクマンバチ(スズメバチの別名)と違っておとなしいので、次回は顔を近づけて、じっくり観察することにしよう。

 

花衝羽根空木/スイカズラ科/ツクバネウツギ属。
タイワンツクバネウツギ(台湾羽根空木)とユニフローラとの園芸交配種。別名ハナゾノツクバネウツギ(花園花衝羽根空木)、アベリア。
葉は楕円形~卵形で対生し、葉縁に粗い鋸歯がある。枝先や葉腋に円錐花序を付け、花は漏斗形で先は5裂する。花後にプロペラのような萼が5枚残る。
名前の由来:花が多く、実の形が追羽根の羽根に、木の姿がウツギ(空木)に似ていることからこの名が付いた。
花期:6~11月。
(多摩丘陵)
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コメント (6)
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