高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

キジョラン

2009-09-09 00:43:27 | 山野草
前日の予想は少し雨が降るとのことだったが、朝から晴れていたので、友人と高尾山を歩いてきた。いつもの高尾山はハイカーで混み合うが、昨日は嘘のように人に会わなかった。雨の天気予報で中止した人が多かったのであろう。
7月に花と果実の中間報告をしたキジョラン(鬼女蘭)の現状報告である。
この時、青い果実の隣に蕾が確認できたが、やっと花が開き始めた。下向きの白い花で、筒状の花弁が先端で5弁に分かれている。花の数は14個も付いているが、翌年にはほとんどの実が1個になっているので、かなり生存競争が厳しそうである。
今年は手の届くところに、昨年の青い果実が10数個なっているが、2つ付いているのが1箇所あった。
見やすい場所に、花と前年の果実があるので、花後の果実の成長と、果実が割れて毛の付いた種子が飛び出すまで経過観察ができそうである。

 
(双子のキジョランの果実)  (7月初めの果実と左に蕾)

鬼女蘭/ガガイモ科/キジョラン属。
林内に生える蔓性の常緑多年草。
葉は卵円形で対生し、葉腋から花序を出し釣鐘状の花を付ける。袋果は約15cmで楕円形で、冬が近づくとはじけて中から綿毛が飛び出す。
葉は長距離移動することで知られるアサギマダラの幼虫の食草になる。
名前の由来:飛び出した綿毛の姿が鬼女が髪を振り乱しているように見えることからこの名が付いた。
花期8~9月。
(高尾山)
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コメント (8)
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