きのうは朝からよく晴れ、南高尾のアケボノソウ(曙草)を確認したくなり、生えている場所を知っている友人に電話した。運よく本人も確認のため、南高尾に出かけようとしていたところであった。
結論から言えば、今年は見つからず幻の花に終わった。
でもまわりには秋の花がたくさん咲いていて、気を落とすことはない。
特に多い花は白い色のカシワバハグマ(柏葉白熊)で、今がちょうど満開の時期である。
私たちを歓迎するように前方に蝶が飛んでいる。近づいても人を警戒せずに優雅に舞う蝶で、「旅する蝶」と呼ばれる謎の多いアサギマダラ(浅葱斑)である。
2千キロの長い旅をし、3千mの峰も難なく越えると言う。蝶で唯一渡りをし、春に北上し、秋には南下する。でもまだその移動ルートが解明されてなく、謎の多いのが魅力となっている。
強い偏西風に逆らって海上を飛べるのか?、夜間はどうするのか?、休む所は?、食べるものは?などいろいろな疑問が思い浮かぶ。そして最大の謎はどこで方位を感知するのかである。
こんなアサギマダラの謎を解こうと、移動ルートを羽根にマーキングをして調べる団体が各地に存在するようである。
キジョラン(鬼女蘭)に集まるのは知られているが、カシワバハグマとコウヤボウキ(高野箒)の花も好物のようだ。
デジカメで近づいても逃げないし、しばらく蜜を吸うと周りを回遊し、デジカメを構えた元の花に戻ってくる。
シラヤマギク(白山菊)のところで、おいでおいでをするが寄ってこないのは、どうもこの花は好みでないようだ。
アケボノソウの収穫がなかったことを慰めてくれるように、最後には透き通った浅葱(あさぎ)色のステンドグラスのような羽根を、太陽を背にしてサービスしてくれた。
最後になったが、二人に長い時間付き合ってくれた数匹のアサギマダラは、羽の後側の表裏に性標と呼ばれる黒斑がない雌である。
「旅をする蝶」、「海を渡る蝶」だけでなく、「人の心が読める蝶」と思った。 【追記】
アサギマダラが「ここを見なさい」と奇妙な動きをした。
帰って山渓ハンディ図鑑を見ると、カシワバハグマとコウヤボウキは草本と木本に分かれるが、共にキク科コウヤボウキ属に分類される。
尊敬すべき牧野富太郎博士は、異種間雑種のカコマハグマ(かこ間白熊)を独立させているではないか。博士はその日、思考力がなかったのかそれとも遊び心か、「カ」と「コ」の名前をつく植物の間に生まれたからこの名にした(これは子供の名前を付けるうえで参考になる。う~ん、わが2世はヨクマか)。
南高尾で見たものは、カシワバハグマとは葉が少し違うようである。
これはこの秋に、3度目の南高尾行き勧めているようである。 (相模原市三井)
結論から言えば、今年は見つからず幻の花に終わった。
でもまわりには秋の花がたくさん咲いていて、気を落とすことはない。
特に多い花は白い色のカシワバハグマ(柏葉白熊)で、今がちょうど満開の時期である。
私たちを歓迎するように前方に蝶が飛んでいる。近づいても人を警戒せずに優雅に舞う蝶で、「旅する蝶」と呼ばれる謎の多いアサギマダラ(浅葱斑)である。
2千キロの長い旅をし、3千mの峰も難なく越えると言う。蝶で唯一渡りをし、春に北上し、秋には南下する。でもまだその移動ルートが解明されてなく、謎の多いのが魅力となっている。
強い偏西風に逆らって海上を飛べるのか?、夜間はどうするのか?、休む所は?、食べるものは?などいろいろな疑問が思い浮かぶ。そして最大の謎はどこで方位を感知するのかである。
こんなアサギマダラの謎を解こうと、移動ルートを羽根にマーキングをして調べる団体が各地に存在するようである。
キジョラン(鬼女蘭)に集まるのは知られているが、カシワバハグマとコウヤボウキ(高野箒)の花も好物のようだ。
デジカメで近づいても逃げないし、しばらく蜜を吸うと周りを回遊し、デジカメを構えた元の花に戻ってくる。
シラヤマギク(白山菊)のところで、おいでおいでをするが寄ってこないのは、どうもこの花は好みでないようだ。
アケボノソウの収穫がなかったことを慰めてくれるように、最後には透き通った浅葱(あさぎ)色のステンドグラスのような羽根を、太陽を背にしてサービスしてくれた。
最後になったが、二人に長い時間付き合ってくれた数匹のアサギマダラは、羽の後側の表裏に性標と呼ばれる黒斑がない雌である。
「旅をする蝶」、「海を渡る蝶」だけでなく、「人の心が読める蝶」と思った。 【追記】
アサギマダラが「ここを見なさい」と奇妙な動きをした。
帰って山渓ハンディ図鑑を見ると、カシワバハグマとコウヤボウキは草本と木本に分かれるが、共にキク科コウヤボウキ属に分類される。
尊敬すべき牧野富太郎博士は、異種間雑種のカコマハグマ(かこ間白熊)を独立させているではないか。博士はその日、思考力がなかったのかそれとも遊び心か、「カ」と「コ」の名前をつく植物の間に生まれたからこの名にした(これは子供の名前を付けるうえで参考になる。う~ん、わが2世はヨクマか)。
南高尾で見たものは、カシワバハグマとは葉が少し違うようである。
これはこの秋に、3度目の南高尾行き勧めているようである。 (相模原市三井)