脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

いきいき教室―十日町市川西地区

2014年10月13日 | 認知症予防教室

前のブログでお知らせした川西町のいきいき教室の発表がありました! 「私の講演会の始まる前に発表をしてください」とお願いしたのは9月末。 たまたま丁度教室開催日がすぐだったので 「皆さんに尋ねてみますが、断る理由はありません」という頼もしいお返事を、代表のT村さんから頂いていました。

見てください。 役場の課長さんのごあいさつの後、皆さんの登場です。 白いブラウスに黒いズボン。 胸に色鮮やかな青いスカーフを巻いて。 歌詞カードを挟む台紙も青で統一されていました。 かっこいい! 何だかこれだけで、晴れやかさが伝わってくるようです。 もちろん、ちょっとばかり緊張されているらしい感じも。 そして会場の皆さんの期待感も伝わってくるようでした。

 2011年にも、同じような経緯で講演前に発表してくださったのですね。 その時のことを「十日町報告」としてブログにまとめてありますから、クリックして読んでみてください。

2011年のステージ

楽しそうに発表してくださいました。 でも、今年のほうが、かっこいい! こういう風に、「脳をいきいき使う」ということが、生活の小さなところにも反映されることこそが、大切なことだと思うのです。 言い換えれば、生活をちょっとしたところでも自分らしく楽しむ、自分らしく工夫する、それが人を喜ばせられたら最高。 このような生き方ができることは、前頭葉の若さに他なりません。

 控室の様子です

ステージは遠くなってしまって表情がうまくわかりませんが、控室では「ドキドキしちゃう」とか言いながらこの和気藹々さでした。 口紅もくっきりしてましたよ。

T村さんが活動報告。

「最後に」と断った後 「私たちの教室には他と違う特徴があります。脳いきいきチェック(脳いきいき度チェック)を皆が受け、また、皆がそれを楽しみにしているところです」とまとめてくださいました。 講師としたら「何も言うことはない。パーフェクト」と心の中で快哉を叫んでいました。

続いて、会の歌と紅葉の合唱。
会の歌はお座敷小唄の替え歌です。歌詞は上の写真の男性(霜条の山岸眞治さん)の作詞です。
詳細は「十日町報告」をクリックしてください。

 

もちろん会場の皆さんも唱和されます。200席くらいの会場が満員でした。 いいですねえ・・・ 上手でなくとも、みんなと一緒に大きな口を開けて歌を歌えることは、気持ちいい。 こういうことが脳を活性化させるのです。

いきいき教室の皆さんの脳機能は、この7年間でどうなったかということを報告しておきましょう。 まずお断りしておきたいことは、いきいき教室の参加者は最初からとびぬけて、かくしゃくとしていた方たちだったということです。 その人たちが、どうなったか?
基本的に脳機能はそのままの若さなんですよ!

参加者のおひとり、K崎さんが皆さんの感想としてあげてくださった言葉をお伝えします。
 
「活動が充実していて、無理なく参加できます」
「病人がいてもみんなに相談に乗ってもらえるし、近所に友達がいないので、教室が楽しみです」
「教室で作った作品を飾っているとお客さんから褒められて、意欲が上がります」

そして、K崎さんはこう言い足されました。

「どうしてみんなが参加しないのかが不思議。どうしたらこの楽しさをわかってもらえるのか。どうしたら参加者が増やせるのか、いつも考えています」

 K崎さんは82歳です!本当に生き生きしている脳は、このように社会に向いているものです。

皆さん、これからもお元気で。体も脳もです(笑)


ブログ村

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