脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

おこがましくもかくしゃくヒントその5(再掲)

2024年08月20日 | エイジングライフ研究所から
昨日、思いがけず南伊豆ヒリゾ浜を見下ろすことになりました。(詳細は後日投稿予定)
孫と一緒に船で渡してもらったヒリゾ浜。ブログに備忘録はないかと検索したら、たった1行「南伊豆ヒリゾ浜でスノーケル」と書かれた記事がヒットしました。14年前。2010年8月27日。
読み返すと「認知症を予防するには暮らしぶりが大切。生活を楽しめる必要がある」という納得できる主張があったので再掲することにします。(投稿先が変わったせいでスタイルが崩れてしまうので少し手を入れました)
ちなみに、孫は大学生と高校3年生になっています。


以下、再掲。
「猛暑の八月でしたねえ。
この暑さにめげず孫たちとよく遊びました。それもブログの更新にさし障るほど!海へも行きましたが写真は撮れませんでした。携帯なのでうまく写せないという公式な言い訳を用意しつつ、その実は楽しさいっぱいで写真どころではないと言った方が正直なところです。
河津町菖蒲沢海岸でウミホタル観察ツアー

南伊豆ヒリゾ浜でスノーケル。(写真は2024年8月19日撮影)

南伊豆町のひまわり畑にも行きました。
動物園にも行きました(アニマルキングダム)。
ホワイトタイガーがウリですがこれはヒョウ。

首の長~いキリン 

らせん階段?ブラックバック。

立派な角。ホワイトオリックス。

たてがみも白黒縞模様!シマウマ

ホロホロチョウ。

これは???直後に右端のバッタは捕食されました。

横から見るとカメレオン。

べったり寝ているプレーリードッグ。


高齢者のお出かけ場所として、買い物や公園や美術展・演劇・映画もちろん旅行など色々と考えられますが、意外と思いつかないのが動物園や水族館。
春や秋などの気候のいい時には、動物園はお勧めです。動物はやはりかわいいものですし、童心に帰れる点も楽しめるポイントでしょう。
環境も花や樹木など整備されていますが、ただ夏や冬は過酷すぎるでしょうね。
そのような時には水族館!冷房完備で屋根があります。つまり梅雨時にも行けるところです。
ちょっと発想を変えてみることも必要ですよ。

ふれあい広場や昆虫展でも、孫たちと盛り上がりました。都会育ちの孫たちが抵抗なく遊んでくれてうれしく思いました。
アルマジロ。

 虹色のカブトムシ。

子供をそっちのけで夢中になっているお父さんが、何人もいてほほえましいやらおかしいやら。そしてその時に「あなたってボケないタイプですよ」と言ってあげたい気持に駆られました。
大人になってカブト虫に興奮できるということは
① 子ども時代に虫取り少年(の生活を楽しんだ)
② 何にでも興味や関心を持てるタイプということになります。

「虫取り少年」という言葉からだけでも、少年時代の日常生活が彷彿とされます。どんなに楽しく光に満ちた時代を過ごしたことでしょうね。
汗をかいて、草いきれを吸って、さまざまな工夫をして虫を捕る。種々の体験こそが前頭葉をはぐくんでいくのです。
それから飼育にも心を砕き、卵をかえしたかもしれません。もしかしたら死なせてしまったかもしれません。でもその時々の感情がまた前頭葉を育てるのです。
知識だけで、体験がなくては、豊かな健康的な脳は育たないのです。
左脳重視の生活を強いられる青白い秀才の生活と比較してみてください。
ヘラクレスオオカブト。がんばってる手。
    
ハムスター。やさしい手。

かくしゃくとして人生を送ることができる大きな条件が少年期にあると考えて下さっている人たちはどのくらいいるのでしょうか?
実は、ボケ予防はさらに幼少時から始まっているのです。
かくしゃくと言わないまでもボケない生活をするためには、そのような生活ができる脳、言い換えると人生を楽しめる脳が必要なのです。それを無理なくこなす脳は、高齢者になって突然できるものではありません。知識の左脳、感性の右脳、自分らしさの源である前頭葉。オギャーと生まれてからの環境や教育や体験のすべてが、その人の脳をはぐくんでいくからです。
もうひとつ。高齢期は正常老化にとどまっていても喪失の時代でもあります。その自分を肯定できる自己肯定感を持てることは、ボケない高齢期を過ごすためには最も重要な条件だと思います。母子関係を基礎として様々な人間関係の中で自己肯定感は培われていくのです。
ボケない人生を全うするには「脳を育てる」という発想が必要な時代になっていますね。
孫たちと一緒に楽しんだ夏休みは、私のボケ予防のみならず孫たちのボケ予防の第N歩だったに違いありません」

by 高槻絹子


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