脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

他のいきいき教室in十日町市

2014年10月14日 | 認知症予防教室

十日町市での講演の追加報告です。

講演会場は十日町市川西地区の 中心地にありました。

千年の湯
ひだまりプール
千年の森ホール
千年の市

施設の名前を見ても、その町の持つ雰囲気ってわかるものですね。

前ブログで報告したように、いきいき教室の皆さんのおしゃれな発表の後、私の出番。

講演は、聞く人にもちょっとした期待があるものだろうと思うのですが、講師の方にも導入部分はワクワク感があります。

私は、話の初めに「ボケるくらいなら?…」と言って、ちょっと間を置きます。
そうすると、会場から「死んだ方がいい」という答えが返ってきます。これは全国どこでも同じ。
「それほど、嫌がられているボケの正体を知れば、ボケは防げることがわかります。ボケないように生きていきましょう」と続けるわけです。

ところが、会場の真ん中あたりから、はっきりした力のある声で
「ボケるとみんなに親切にしてもらえるから、ボケてもいいかな」というではありませんか!

「まあ、話を聞いてみてください。考え方は変わると思いますよ」と答えましたが、新米講師だったらちょっとドキッとしたところでしょう。

 講演を終えてホールを出たところで、実務研修会に出席したT橋さんとばったり。

「在宅介護支援センターつまりの里でも、いきいき教室 をふたつしています。
稲穂の会と白藤の会。
このM山さんは、稲穂の会のリーダーさんなんです」

横にいるM山さんは、あらっ、一番最初に
「ボケてもいいかな」と発言した当の本人!

「いきいき教室に行ってながら、どうしてあんなことを言ったのですか?」と聞きました。

その答えに大笑い。
「だって、初めにみんながドキッとすることを言った方が後が、話が楽しみになるでしょ?
当たり前なことを言ってもねえ。おもしろくないしね」

「なんだ。計算づくだったのですか!」

「もちろん」
こういうやり取りの後、稲穂の会と白藤の会の皆さんがバスに乗ってるということで激励に行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この笑顔。
「話を聞いて、生き方に自信が持てました」とM山さんが言われましたが、会の皆さんの笑顔もそういってくださっているような気がしました。
T橋さんが、「皆さん脳機能が改善しているんです」といったこともよくわかりましたよ。

講演の直後、十日町市の在宅介護支援センター(三好園しんざも頑張ってます。懐かしいお顔が見えました!) 、社会福祉協議会から、認知症の相談や利用を促す挨拶がありました。

事後の相談だけでなく、認知症予防活動にも力を入れていることを、もっともっとアピールしたらいいのに。

日本中ほとんどの地区は、事後対応に追われるばかりなのですから。
予防活動ができるという十日町の特徴をさらに伸ばしていただきたいと思いました。


いきいき教室―十日町市川西地区

2014年10月13日 | 認知症予防教室

前のブログでお知らせした川西町のいきいき教室の発表がありました! 「私の講演会の始まる前に発表をしてください」とお願いしたのは9月末。 たまたま丁度教室開催日がすぐだったので 「皆さんに尋ねてみますが、断る理由はありません」という頼もしいお返事を、代表のT村さんから頂いていました。

見てください。 役場の課長さんのごあいさつの後、皆さんの登場です。 白いブラウスに黒いズボン。 胸に色鮮やかな青いスカーフを巻いて。 歌詞カードを挟む台紙も青で統一されていました。 かっこいい! 何だかこれだけで、晴れやかさが伝わってくるようです。 もちろん、ちょっとばかり緊張されているらしい感じも。 そして会場の皆さんの期待感も伝わってくるようでした。

 2011年にも、同じような経緯で講演前に発表してくださったのですね。 その時のことを「十日町報告」としてブログにまとめてありますから、クリックして読んでみてください。

2011年のステージ

楽しそうに発表してくださいました。 でも、今年のほうが、かっこいい! こういう風に、「脳をいきいき使う」ということが、生活の小さなところにも反映されることこそが、大切なことだと思うのです。 言い換えれば、生活をちょっとしたところでも自分らしく楽しむ、自分らしく工夫する、それが人を喜ばせられたら最高。 このような生き方ができることは、前頭葉の若さに他なりません。

 控室の様子です

ステージは遠くなってしまって表情がうまくわかりませんが、控室では「ドキドキしちゃう」とか言いながらこの和気藹々さでした。 口紅もくっきりしてましたよ。

T村さんが活動報告。

「最後に」と断った後 「私たちの教室には他と違う特徴があります。脳いきいきチェック(脳いきいき度チェック)を皆が受け、また、皆がそれを楽しみにしているところです」とまとめてくださいました。 講師としたら「何も言うことはない。パーフェクト」と心の中で快哉を叫んでいました。

続いて、会の歌と紅葉の合唱。
会の歌はお座敷小唄の替え歌です。歌詞は上の写真の男性(霜条の山岸眞治さん)の作詞です。
詳細は「十日町報告」をクリックしてください。

 

もちろん会場の皆さんも唱和されます。200席くらいの会場が満員でした。 いいですねえ・・・ 上手でなくとも、みんなと一緒に大きな口を開けて歌を歌えることは、気持ちいい。 こういうことが脳を活性化させるのです。

いきいき教室の皆さんの脳機能は、この7年間でどうなったかということを報告しておきましょう。 まずお断りしておきたいことは、いきいき教室の参加者は最初からとびぬけて、かくしゃくとしていた方たちだったということです。 その人たちが、どうなったか?
基本的に脳機能はそのままの若さなんですよ!

参加者のおひとり、K崎さんが皆さんの感想としてあげてくださった言葉をお伝えします。
 
「活動が充実していて、無理なく参加できます」
「病人がいてもみんなに相談に乗ってもらえるし、近所に友達がいないので、教室が楽しみです」
「教室で作った作品を飾っているとお客さんから褒められて、意欲が上がります」

そして、K崎さんはこう言い足されました。

「どうしてみんなが参加しないのかが不思議。どうしたらこの楽しさをわかってもらえるのか。どうしたら参加者が増やせるのか、いつも考えています」

 K崎さんは82歳です!本当に生き生きしている脳は、このように社会に向いているものです。

皆さん、これからもお元気で。体も脳もです(笑)


パラグライダーに出会う

2014年10月02日 | 私の右脳ライフ

東京から友人が来たので、稲取細野高原のススキに会いに行ってきました。

去年行って、感動。運転席の表情 というテーマで書きましたが、その時使った写真が去年の細野高原の様子ですから、どうぞクリックを。

と、言うのも今年はススキに一足早かったことと、三筋山山頂には霧が流れていてせっかくの海の景色が見えませんでした・・・

でも、「転んでもただでは起きない」のは私のモットーの一つ。
山頂で、おいしいパンを食べて「さあ下りましょう」と下り始めたら。絶景ポイントに人が二人。なんだか大きな荷物の整理をしているような。

 Img_0043「パラグラーダー?」と私たちは顔を見合わせ、近づいて行きました。
「霧が出ているようですが、今から飛ばれるのですか?」

「この山頂だけみたいです。下と連絡してるのですが、下の方は晴れてるそうですから。風を見て、飛びます!」

「お邪魔でなかったら、見学させてください」

「大丈夫ですよ。今日の風なら後ろに大きくはなりませんから!」

Img_0039Img_0042

 

 

 

 

 

 

なんという重装備。GPSも搭載してるんですって。
何度も位置を変えて、そのたびに丁寧に「ひも」を整理整頓。

霧が晴れていく過程は、幻想的。水墨画の世界でした。
最初は口を出していた私たちも、だんだん祈るような気持ちになってひたすら見学。
一緒に飛び立つような気持ちです。

「あっ」と思ったら、海に向かって開けた斜面からふわりと空へ。
準備の周到さに比べ、ほんとに軽々とした旅立ちでした。
以下の写真は、どういう訳か180度回転してしまいます…
前頭葉を駆使してご覧ください(笑)

  

 

写真に関して
ocnテクニカルセンターの方から、ご指導を受けました。
写真をパソコンに読み取る際に、方向を間違えて読み込んでしまうことがあるそうです。
マイピクチャーには、正しい方向で保存されているために 、まさか90度or180度回転しているとは想像もつきませんでした。
訂正の方法も親切に教えてくださいました。ありがとうございました。


ブログ村

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