脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

脳機能と運転能力

2018年08月07日 | 正常から認知症への移り変わり

新聞記事に目が留まりました。最近新しい読者の方がいらっしゃるようですから、以前に書いた記事もアップしてみましょう。
近所のJガーデンのアウトドアリビングが完成しました。

「自動車販売店で、車検を受けようとした男性(69歳)が認知症が疑われたために、店は警察に相談。警察と親族で運転をやめるように説得したが聞き入れず、自宅から車を走らせたところで道路運送車両法違反(無車検)容疑で現行犯逮捕。釈放の翌日病院で認知症と診断された」読売新聞
高齢者のさまざまな事故が報告されています。
最近は、上記の記事のように「認知症」にその原因を求めることが多くなってきて、私は当然の帰結だと思っています。
入口A

ちょっと感慨深くもあります。
つい最近まで「認知症」というと、私たちの区分でいう脳機能が「大ボケレベル」になった人たちのことでした。前頭葉機能はもちろんのこと、一般的な認知機能までもが極端に低下した状態に陥ってしまっているために、セルフケアも満足にできなくなってしまっている人たち。
別の表現にしてみましょう。見当識が曖昧なため、ここがどこか(徘徊)、今がいつか(夜中に騒ぐ)、目の前の人がだれなのか分からなくなっている人たち。
そういう状態になって「認知症」といったものです。
事故が多発するものですから、捨てておけなくなったんですね・・・
入口Bのゲートトップ

ドクターが「認知症」と診断してくださったようですが、さてどのレベルなのでしょうね。回復の手立ての指導はあったのでしょうか?
認知症高齢者による交通事故防止のカギは、前頭葉機能検査

症状から判断するのではなく、なぜそのような症状を引き起こすのかを脳機能から理解していく姿勢が本当に必要だと思います。
窓。まるで一幅の絵画です。

1年前に、テレビで「やすらぎの郷」という連続ドラマが放映されました。マスコミ関係で活躍して高齢になった人たちの老人ホームを舞台にいろいろなドラマが起きるのですが、ときどきあり得ない設定が顔を出しました。脳機能から言ってですが。ご参考までに。

認知症高齢者が140キロで高速道路逆走はムリー「やすらぎの郷」8/21~22放映

上記の記事にもリンクを貼っておきました。ずいぶん前に書いた記事ですが日常的に役に立つのはこの記事でしょう。ご一読ください。

正常から認知症への移り変わり「スピードが遅すぎて怖いんです」(2008年6月)


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