脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

大地の芸術祭in十日町市

2009年08月11日 | 私の右脳ライフ

「よく遊び、よく学べ」はまさにエイジングライフ研究所のスローガンのようなものです。

十日町市訪問の際の遊び部門の報告もしておきましょう。
十日町市はちょうど大地の芸術祭の真っ最中でした。
前日の勉強会が白熱して終了時間が延びたので、N形保健師さんはやきもき。
「十日町の自然の中の現代芸術作品も見ましょう!」と誘ってくださっていたのです。
「時間切れかも…」と心配しながら急いでくださっって、廃校になった小学校に到着したのがちょうど17:00ジャスト。小学校全体を作品にしているのです。絵本作家田島征三さんの作品「外からでも、いいから・・・」と弱気な私を連れてスイスイと入っていきます。
受付の方も、おおらかに「どうぞ、ごゆっくりご覧ください」
「なんて十日町の人たちはいい人なんでしょう」2009_0804_172700p1000163_3
2009_0804_172600p1000162 廃材を利用して、教室から体育館まで「オバケ」がいっぱい。
にぎやかで楽しくて、でもちょっと怖くて。子どもたちだったらどんな反応を見せてくれるのでしょうか。
この大地の芸術祭の後は、このまま残されて子供たちの集える場所になると聞いて、なかなかいい取り組みだと感心しました。
その後あわてて以下の作品を観ました。
六つの徳の物語

帰ってきた赤フン少年

まつだい農耕文化村センター農舞台

まつだい住民博物館

かまぼこ画廊

花咲ける妻有

大地の芸術祭ここから作品を見てください。現代芸術がちょっと理解できるかも?

鉢という集落に、200年以上前に作られた石仏がしんとした森の中に鎮座していました。2009_0804_174100p10001662009_0804_174200p1000167 

現代的なものvs苔むした石仏

緑が滴るような自然vs色にあふれた現代美術

と対立的に書きましたが、ここの自然は棚田に象徴されるように、どれほどの人手が入っているか測り知れません。そういう視点も必要ですね。

「心の花」というテーマでブナ林の中にビーズの花が咲き乱れていました。2009_0804_175600p1000168
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もともと、芸術祭発祥のころ、各地区では、そこの住民の方々が「お客さんが来てくれることがうれしい」といろいろと協力してくれたと聞きました。
そういう地区だからこそできるボケ予防活動の取り組みがあるはず。積極的に人間関係を持ち続ける意味をもう一度納得してもらわなくてはいけないと思いました。まさに「心の花」ですね


社交ダンスで生活改善指導in十日町市

2009年08月11日 | かくしゃくヒント

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前回のブログでお話しした、関口市長さんです。
若々しいでしょ?

聴衆の皆さんは控えめな課長さんが100人、強気な保健師さんが300人の予想だったそうですが、全部で380人くらいだったと聞きました。

人数も大切でしょうが、どのように聞いて下さるかもとても気になるところです。
十日町市の皆さんもよく聞いて下さって、話しがいがありました。

私は講演に伺う時には、前後の時間が取れるところで保健師さんたちの勉強会をします。2009_0805_105500p1000171_5

I崎保健師さんが脳機能検査の結果をもとにして生活指導しています。

後方は関係スタッフの皆さんで、テストの最初から生活指導まで見学させてもらっているのです。もちろん、御本人に「みんなに勉強をさせてください」と納得していただいた上での面接ですよ。
(この写真の掲載許可もいただいています)

I崎保健師さんが、最近の生活ぶりを詳しくお聞きして、改善すべきところを指摘しました。
とてもよく理解していただいて、面接は順調に進んでいきました。

「具体的に何を生活に取り込んでいけばいいか。どのように生活を変えていく必要があるか」という段階に至って、一般的な指導が始まります。
「趣味というかこれをやってると楽しくて時間も忘れてしまう、というようなことなんですよ。何があるでしょうねえ」

A4版白紙に書かれた文字があまりにも見事だったので
「書道をされてもいいし。筆になれたら水墨画でも絵手紙でもいいんですけど」と話し始めると、ご本人が
「ワープロやってるよ。名簿作ったりしてね」

「うーんそれならパソコン教室に行って、もうちょっとインターネットやメールができるようになるといいんですけど」というと

「ワープロのほうがややこしくなくていい」

「挑戦することが大切なんです」一応勧めながら「他に何か趣味はないでしょうか?」

「趣味と言えば昔ダンスをやったんだよ。」とニコニコ顔で言いだされます。腰痛がひどくなって、この春から手広くやっていた畑をやめたくらいですから、あわてて
「整形外科のお医者さんにどの程度OKか聞いてから始めましょうね」と言っても意に解する風でもなく
「ダンスをやるのは大体女の人ばっかりでほら壁の…というでしょ。男は下手でも歓迎されるもんだから」と意欲満々。

ダンスができないときのためにと「他に何か・・・」といいかけたら
「カラオケも大好きで」

思わず「そう、そう。そんな楽しみ事がいいんです!たくさんあってよかった!脳をもっともっと若々しくさせましょう」と指導の声が弾みます。

2009_0805_120700p1000173 そのあとです。ご本人が如何にも楽しみだと言わんばかりに
「それじゃあこれから、がんばるぞ!」
まるで「エイエイオー」のジェスチャーがつくんじゃないかと思うような勢いで言ってくださいました。
後ろの皆さんは思わず拍手。

こういう生活指導ができるところが、二段階方式の妙味です。

YTさん あんなに頑張って生きてこられたのですから、これからは楽しみ事を精一杯楽しむように頑張ってくださいね!


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