THE TOUR OF MISIA JAPAN SOULQUESTのNHKホール2日目に行ってきました。
初日(記事はこちら)に勝るとも劣らない、とてつもなくすばらしく、とてつもなく凄く、とてつもなく楽しいライヴでした。
私の席は、前日の「1階十数列目」から3階席へと、ステージからかなり遠ざかりましたが、それでも、周りは、あるときは盛り上がり、あるときはMISIAの歌やMCに聴き入り、盛大な拍手と歓声を送っていました。
MISIAの生理的な調子は、初日の方が上だった気がしましたが、それでもかなり調子の良い方でしたし、何よりも、MISIAの想いはビシバシと伝わって来ました。
そして、それを受け止めて、心のままに反応する聴衆、、、いやぁ~良いライヴでした。
ライヴが終了して、あれほどの満足感に浸りながら家路につけるライヴって、そうそうあるものではないと思います、ホント。
被災者の方々とは比べものにはなりませんが、首都圏で普通そうに暮らしている人たちだって、普通ではない生活を強いられています。
仕事をしようにも材料や部品や商品がなくて仕事ができない人たちが大勢いらっしゃるでしょうし、放射能への恐怖、ものによっては不足している物資、、消灯して薄暗い電車や職場、そして、今後に対する不安…。
そんな生活を続けるなかで、自覚症状の有無を問わず、みんなストレスのようなものをため込んでいるのではないかと思います。
MISIAのライヴに来た人たちは、MISIAを始めとする出演者たち、スタッフと一緒にライヴを作り上げることで、そんなストレスを少しでも解消して、ENERGYを蓄えることができたのではないでしょうか。
MISIAが始めた一般財団法人mudefは、東日本大震災の被災者の方々を支援するキャンペーン「HOPE FOR JAPAN」を実施しています。
このキャンペーンは、世界中から募金と応援メッセージを集め、集まった募金は被災地と被災者の支援を行っているNPO・NGOの支援に使うというもの。
「支援する人を支援する」のは、一見、まどろっこしい気がしますが、日本赤十字社へや中央共同募金会に集まった義援金(両者合わせて、4月8日時点で1,340億円あまり)の配分がなかなか決まらないという事情もあります(参考:産経の記事)。
「早く」と「公平に」を秤にかける必要から仕方のないことかもしれませんが、配分方法を決める委員会が初会合を開いたのが4月8日、更にその先の細かな配分先と金額を決める「義援金配分割合決定委員会」を厚労省と関係各県とが共同で設置することを政府が発表したのは4月7日と、何ともじれったい…。
一方の「HOPE FOR JAPAN」は、既に3月17日に、それまでに集まった募金の一部3,000万円を、実際に現地で支援活動を行っている5団体へ600万円づつ寄付しています(リリースはこちら)。
「募金を集めてそれを日赤や中央共同募金会に寄付」というパターンが圧倒的に多い中で、「HOPE FOR JAPAN」のようなやり方があっても良いし、いや、すばらしいことだと思います。
支援先となるNPO・NGOを短期間で決められたこと自体も、賞賛に値する速さで、日頃から他の幅広い分野で活動しているNPO・NGOと交流 or 情報交換していないと到底無理なことです。
mudefに対する私の評価は格段に高まっています。
ここで話をMISIAに戻すと、東日本大震災が発生して、MISIAも「自分には何ができるだろうか?」と考えたはずです。その結論の一つが、知名度を生かした募金活動だったはずで、それはすばらしいことです。
でも、MISIAにしかできないことといえば、やはり「歌で人々を元気づける」ことでしょう。
再開されたTHE TOUR OF MISIA JAPAN SOULQUESTに参加した人たちのほとんどは、MISIAの「歌の力」を感じ取って、「心の栄養」を補充したと確信しています。
まずは予定されている各地の公演で、集まった人たちに「心の栄養」を補給して、そして、被災地がある程度落ち着いたら、現地での公演開催をお願いしたいと思います。
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