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新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

コロナウィルスにも負けず出かけてきた #4

2020-03-02 15:57:00 | 美術館・博物館・アート

「コロナウィルスにも負けず出かけてきた #3」のつづきは、2月27日に決行した「3か所ハシゴ」の最後、迎賓館赤坂離宮の探訪記です。

4年前から迎賓館赤坂離宮一般公開されて、現在は予約なしでも見学できる(コロナウィルス対策として、2月29日~3月16日は予約済みの人のみ見学可)ことは知っていましたが、なかなか機会がなく、今回が初めての訪問となりました。

JR四ッ谷駅を出て、迎賓館赤坂離宮に向かって歩いて行くと、真正面に壮麗正門と建物が見えて、もうそれだけでワクワクです。

この正門から入れるのかと思ったら、敷地を右手に回って西門から入るのだそうな。
敷地の北西角を曲がろうとすると、筋向かいの学習院初等科の校門から、帰宅する「お子様たち」が出ていらっしゃいかました。
学習院初等科といえば、日本の小学生のアイコンともいえるランドセルを通学バッグとして採用した最初の学校だと聞いたことがあります。
もうひとつ蘊蓄を披露すれば、学習院初等科の校地の西側から南側にかけての地域は、江戸時代~明治時代には「東京の三大貧民窟」のひとつ、四谷鮫河橋と呼ばれる場所だったらしいですぞ(こちらのサイトをご参照方)

   

西門を入ると、首都高速4号線の上を通り(こんなところに首都高速・赤坂トンネルの開口部があったとは)、テントの下で、手荷物検査とボディーチェックを受けました。

セキュリティチェックに向かって、パーティションでクネクネ通路が作られていて、週末には相当見学者が来ていそうな雰囲気ですが、この日は「渋滞レス」でした

当然のように、何事もなくセキュリティチェックを通過すると、観覧券を購入。

本館と庭園の参観料は2,000円
意外に高い

普段は1,500円らしいのですが、このときは「1964年東京オリンピックがつくられた場所~(歴史と写真展)」が開催されているというので特別料金でした。
そうそう、かなり立派紹介冊子(右がその表紙)をもれなくいただけます

この迎賓館赤坂離宮の敷地は11.7万㎡もありますが、江戸時代には紀州徳川家の中屋敷だった場所(66万㎡ )の一角に過ぎない(迎賓館赤坂離宮+赤坂御所を含む赤坂御用地全体が中屋敷跡らしい)というのですから、すげぇ、紀州藩 です。
しかも、紀州徳川家は、ここからほど近い現在の紀尾井町(町名は、州徳川家・州徳川家・伊家から)には上屋敷 (8万㎡)、渋谷区松濤下屋敷 (10万㎡)、更にこの他にも江戸のあちこちお屋敷持っていた(こちらのサイトをご参照方)っつうのは、なんじゃそれ? です。

庭園の見物は後回しにして、本館に入りました。

ここからは、

セキュリティ確保のため、館内での撮影、スマートフォン・携帯電話・タブレット等の操作はご遠慮ください。

だそうです。
そりゃ、迎賓館赤坂離宮は、国賓・公賓を接遇する場所ですから、最高ランクセキュリティが求められるものねぇ。
館内には、「見せる警備」なのでしょう、「撮影中という表示とともにカメラが何台も設置されていました。
そんなわけで、このあと出てくる館内の写真は、いただいた紹介冊子迎賓館赤坂離宮のHPから拝借したものです

さて、入口を入って、「順路」に従って歩いて行くと、

中央階段ふおぉ~
TVニュースで何度か見たことのある中央階段です
まっすぐ伸びる階段と、天井の、なんと壮麗なことか

さすがは宮殿です

それにしても、明治42年(1909)、当時の皇太子(のちの大正天皇)御所(東宮御所)として建てられたというのが、なんともまぁ…
同じ片山東熊が設計した東京国立博物館表慶館(大正天皇のご成婚を記念した建物)くらいの規模ならまだしも、人が暮らす建物とは思えません。
実際、大正天皇東宮御所を使うことはほとんどなく昭和天皇が摂政時代の1923年8月から即位後の1928年9月まで上皇さまが皇太子時代の1945年11月から1946年5月までと、ほとんど御所として使われた実績がないという…

それはともかく、中央階段を昇っていきたいところですが、ここは通過するだけ…

別の普通の階段(といっても立派なつくり)を昇って2階へ…

最初の見学スポットは、花鳥の間でした。

柱や壁の杢目(シオジ材だとか)美しいし、ケヤキ寄木張り美しい
この日見学した部屋では、唯一茶系でまとめられたシックな部屋でした。
晩餐会に使われる部屋だそうで、ルームサービス用の食器と晩餐会用の食器なんぞも展示されておりました。

この部屋の一番の見どころは、濤川惣助による七宝でしょう

渡辺省亭の原画を、濤川得意の無線七宝の技を駆使して焼き上げた「七宝花鳥図三十額」、そのほとんどの作品には近づいて観ることは叶いませんけれど、モノキュラ-を駆使して鑑賞いたしました。

というところで、「#5」につづきます。

つづき:2020/03/03 コロナウィルスにも負けず出かけてきた #5 

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