こういう相場には、ごちそうレシオが有効。ごちそうレシオは、私が2008年のリーマンショック時に開発したレシオです。混乱時の投資尺度として有効です。この指数を利用し、購入した株は儲かりましたよ。
そこで、今回は、相場混乱時に有効とされるごちそうレシオについて解説します。
◎ごちそうレシオとは。
ごちそうレシオは株主優待の価値を現在の単元株で除して算出する指数です。この値が1より大きければ、株価が割安、小さければ割高と判断します。
つまり、1より大きい株は買いということになります。
投資年齢、性別により理論株価が異なります。
1ごちそうレシオ算出に必要なデータ
Excelシートがあれば簡単に計算できます。
- 株主優待の価値
- 平均寿命
- 自信の年齢
- 割引率(例10年債金利)
2計算方法
・日本人の平均寿命は男子81.09年、女子87.14年です。
まず、自身の平均寿命までの残存年数を求めます。
例えば、30歳女子の場合、約57年(87マイナス30歳)です。
・次に、優待券の価値を求めます。
・株主優待の現在価値は、企業によって異なります。
例
松屋フーズ(9887)、株価:5500円(単元株55万円)
株主優待:1年10枚の食事券(3年以上保有は12枚)
(一部メニューを除く全てのメニューから1品が無料)
同社のHP(例松屋)
各種サイズご注文いただけます。
※下記メニューにはご利用いただけません。
〇各種弁当まとめ買いセット
〇うな丼ダブル
〇うな丼トリプル
〇うなぎコンボ牛めしダブル
〇うなぎコンボ牛めしトリプル
ネットで調べると、優待利用で一番高いメニューは1180円だそうです。
仮に1000円とすると、3年以上株主は優待券を年10枚もらえるので、年間1万円です。
30歳女子の場合、平均寿命まで57年なので57万円の優待が貰えます。
2024年8月9日時点の単元株が55万円なので、
ごちそうレシオは1.03(57万÷55万)。
3年以降は優待が12枚もらえるので手前2年が2万円、残りの55年については
年1.2万円なので、2万円+(1.2万円×55年)=68万円
ごちそうレシオは1.23と求められます。
実際には配当金ももらえるので、配当金を考慮した場合のごちそうレシオはもっと高くなります。
(現在価値をもとめる場合、正式には期間利回りで引き戻しますが、そこまで細かく算出してもあまり意味がないので単純計算でよいと思います)
男子は女子より平均寿命が短いのでレシオは低くなります。
なお、株主優待は日本独特のシステム。
日本株に有効な投資レシオです。
これでノーベル経済学賞もらえるかなあ?
私は、ボックス相場に強い藤井レシオという指数も開発しましたよ。機会があれば紹介します。これはノーベル経済学賞を受賞したシャープレシオを応用したレシオです。
・インド株紹介
トレント:トレントはファッションや化粧品など小売りチェーンを展開しています。
年間売上高が約2500億円、利益は260億円。売上成長率は15.14%(前年比)。
時価総額2.5兆円の企業です。
先週の株価上昇率は13.37%(指数マイナス1.01%)と中型指数で最大の上昇率でした。
データ:Bloomberg
証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)
国際公認投資アナリスト(CIIA)
AFP
藤井理
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