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2008-02-28 | 今日の東京市場
ただいま、今帰りました。ところで昨日の分でヤマダ電機についてふれましたが十分でなかったので補足します。今日ユーロ市場で(もう昨日)でCBが2銘柄アナウンスされました。ヤマダ電機1500億円とSFCG300億円、株価はヤマダ電機が+150円の9600円、SFCGは-2000円(STOP安)の14540円でした、なぜ同じCB発行でこんな違いがでたのでしょうか?
ヤマダ電機 行使価格が現在株価の150%上に加え転換条件としてその上25%にノックインがついている。
700億円の自社株買いを同時にアナウンスしてうる。
理論的に計算してみました。行使価格を15000円とすると10Mの新株発行になります。この株式数は現在発行済株の10%に値します。このCBのOPTION部分のデルタを計算するとボラを40%で算出さしたデルタは0.56。仮にデルタニュートラルは5.6M株式数となります。
かたや自社株買いの700億円、株価が10000円と仮定すると7Mです。
つまりデルタ分よりも自社株購入分が勝っているという結果になりました。また、株式を売却する場合は株式を調達する必要がありますが、自社株消却がはいってしまうと逆日歩がついてしまうリスクが発生してしまいます。
その結果、CB発行にもかかわらずヤマダ電機の株価は上昇しました。

これと反してSFCGはたんなるMSCB、行使価格が価格決定日の株価×1.05が行使価格になるます。仮に15000円だとすると2Mの発行になります。これは発行済株式数の17%に相当します。仮にPERを保全すると考えると株価はアナウンス前より17%低下することになります。ざっと計算して13800円ぐらいの水準となります。

今日は面白い日でした。明日の株価が楽しみです。

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