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今日の東京市場

2008-06-05 | 今日の東京市場
今日の東京市場で株価は反落しました。その環境でもオルガノは高値を更新しました。栗田工業も朝は強かったのですが。為替がロンドン時間になりドルの前回高値を上回ってきました。為替はNYに大きく動きそうですね。
ところで、今日はアーバンコーポの格下げがありました。スルガコーポに始まり、ゼファーと本日のアーバンこれらの企業が発行している債券はジャンク債に格下げです。(BBB―以上を投資適格銘柄、BB+以下をジャンク債といってBBになると倒産確率が高まります。)
ここで問題になるのが上記銘柄はJCRという格付け会社一社が評価していました。
債券市場の悪しき習慣として、BBBでの新規発行をなるべく避けるという風習があります。
日本では格付け機関としてR&IとJCRがあります。(日本の機関投資家はR&Iを軸にJCRを補完として使っています。)また、この2つの格付け機関は発行銘柄の統計をとるとR&IでBBB+の銘柄はJCRでAと評価されています。市場ではR&I+ワンノッチ=JCRの格付けと理解されています。
つまり新規債券発行時R&IでBBBならJCRでAを選択する傾向が強くまた今回のケースのように一社(JCR)のみが格付けしていることがおおいのです。
今回市場で問題となっているのは格引き下げのタイミング、タイミングがいきなりだったので市場はパニックとなり証券会社の店頭でもNO BID(買値が付かない)状況です。
本日アーバンコーポのBID(2009年12月償還)は15円が業者間で入っていました。まるでABS CDOの価格をみているようでした。
このままではJCRの信頼が薄くなってしまいます。もうすこし市場と対話をするように核付け変更をするべきではないでしょうか。このままでは、ただでさえ低格付け銘柄が日本市場では育っていないのにこのようなことがおきると投資家は振興企業に投資しなくなってしまいます。
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