庭藤
日本伝統工芸展、石川支部展が、昨日29日から始まった。
会場は、金沢市武蔵町名鉄エムザ8階催事場。
私の青磁線文輪花壷、会場のどのあたりに展示されているのか。
澄み切った美しい水色の青磁、その中心から真っ白の花が楚々と咲く、
様々なことが多すぎる昨今、せめて気持ちだけでも穏やかに、和やかに、
そう念じて創作した作品である。
出来るならば多くの方々にご覧頂きたいと願っています。
もの思うとき、作品の構想を考えるとき、
必ずと言っていいほど、マグカップを手にコーヒーを飲んでいる。
粘土作りを行いながら、少しではあるが何となく作品の形が頭に浮かんできた。
ボンヤリ、そう何となくボンヤリと。
そのボンヤリとした形は、どことなく騎士の姿のようにも見える。
凛と威厳のある、堂々とした姿がボンヤリと見える。
はっきりと浮かんできたらデザイン画を描こう。
まずその前にマグカップを作らねば。
いつも書いているが、一日に7~8杯マグカップでコーヒーを飲む私。
違和感なく持てるカップ、口当たりが良いカップ、余計な装飾をしていないカップ、
とにかく毎日毎回使うカップなので、飽きのこないカップを作りたい。
まずは粘土の調合から。
数種類の粘土を割合別に調合し、もみやすい大きさにそろえた。
今回使う粘土は、貫入(ヒビ)が出るように調合してマグカップを作る。
貫入のあるほうが、幾分か趣を感じられる、かも。
さあ、これからが大変。 これ等を手で揉まなくてはならない。
調合した粘土を土練機に掛けて揉めば、アッと言う間に揉めるが、
手で揉むとなると、大変な作業になる。
修業時代の20歳頃、窯元には土練機が2台設置されてあったが、
私はあえて土練機を使わなかった。
焼き物に関することは、すべて自分で行い試してみる、それを実行した。
菊もみは、見ている分にはリズム良く楽しそうに見えるが、
実際おこなってみると、それはそれは大変。
チョッとした調子の乱れでわずかな空気が混入してしまう。
それに気付かずにロクロを回すと、ブチブチと空気の粒がてのひらに当たる。
わざと、そのまま作品を仕上げてしまう焼き物もあるが、青磁、白磁はそうはいかない。
焼きあがった作品は哀れな姿に。 品格ある青磁、白磁作品は粘土も選ぶ。
空気が入らないよう、いち、にい、いち、にい、とリズムをとり、一気に揉む必要がある。
もう何十年も粘土を扱ってきて、コツと慣れで空気が入ることはなくなったが、
修業時代は何度揉んでも空気が入って、いい加減イヤになったこともしばしば。
揉めば揉むほど粘土に熱が加わり、粘土は固くなるし、なお更に空気も入るし。
その経験があったお陰で、今はどんな状況になっても対応できる。
苦しくても、修業時代を通り越したほうが本人の為、とつくづく思う。
我が家の敷地、家の前に植わっている庭木の下に庭藤の株がひっそりと。
庭木の陰だからか、まだ花は咲いていないが、蕾がいっぱいぶら下がっている。
もう少し気温も上がれば一斉に咲き出すだろう。
そして敷地の入り口、ガス置き場の前の庭木の下にも庭藤が。
ここは陽が当たるので、庭藤が美しく咲き出している。
一般に言われている藤花に比べると、豪華で派手さはないが、
庭木の下で楚々と咲く姿が、控えめで私は好きだ。
日本伝統工芸展、石川支部展が、昨日29日から始まった。
会場は、金沢市武蔵町名鉄エムザ8階催事場。
私の青磁線文輪花壷、会場のどのあたりに展示されているのか。
澄み切った美しい水色の青磁、その中心から真っ白の花が楚々と咲く、
様々なことが多すぎる昨今、せめて気持ちだけでも穏やかに、和やかに、
そう念じて創作した作品である。
出来るならば多くの方々にご覧頂きたいと願っています。
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粘土調合 |
もの思うとき、作品の構想を考えるとき、
必ずと言っていいほど、マグカップを手にコーヒーを飲んでいる。
粘土作りを行いながら、少しではあるが何となく作品の形が頭に浮かんできた。
ボンヤリ、そう何となくボンヤリと。
そのボンヤリとした形は、どことなく騎士の姿のようにも見える。
凛と威厳のある、堂々とした姿がボンヤリと見える。
はっきりと浮かんできたらデザイン画を描こう。
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菊もみ準備 |
まずその前にマグカップを作らねば。
いつも書いているが、一日に7~8杯マグカップでコーヒーを飲む私。
違和感なく持てるカップ、口当たりが良いカップ、余計な装飾をしていないカップ、
とにかく毎日毎回使うカップなので、飽きのこないカップを作りたい。
まずは粘土の調合から。
数種類の粘土を割合別に調合し、もみやすい大きさにそろえた。
今回使う粘土は、貫入(ヒビ)が出るように調合してマグカップを作る。
貫入のあるほうが、幾分か趣を感じられる、かも。
|
さあ、これからが大変。 これ等を手で揉まなくてはならない。
調合した粘土を土練機に掛けて揉めば、アッと言う間に揉めるが、
手で揉むとなると、大変な作業になる。
修業時代の20歳頃、窯元には土練機が2台設置されてあったが、
私はあえて土練機を使わなかった。
焼き物に関することは、すべて自分で行い試してみる、それを実行した。
菊もみは、見ている分にはリズム良く楽しそうに見えるが、
実際おこなってみると、それはそれは大変。
チョッとした調子の乱れでわずかな空気が混入してしまう。
それに気付かずにロクロを回すと、ブチブチと空気の粒がてのひらに当たる。
わざと、そのまま作品を仕上げてしまう焼き物もあるが、青磁、白磁はそうはいかない。
焼きあがった作品は哀れな姿に。 品格ある青磁、白磁作品は粘土も選ぶ。
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工房 |
空気が入らないよう、いち、にい、いち、にい、とリズムをとり、一気に揉む必要がある。
もう何十年も粘土を扱ってきて、コツと慣れで空気が入ることはなくなったが、
修業時代は何度揉んでも空気が入って、いい加減イヤになったこともしばしば。
揉めば揉むほど粘土に熱が加わり、粘土は固くなるし、なお更に空気も入るし。
その経験があったお陰で、今はどんな状況になっても対応できる。
苦しくても、修業時代を通り越したほうが本人の為、とつくづく思う。
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庭藤 |
我が家の敷地、家の前に植わっている庭木の下に庭藤の株がひっそりと。
庭木の陰だからか、まだ花は咲いていないが、蕾がいっぱいぶら下がっている。
もう少し気温も上がれば一斉に咲き出すだろう。
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庭藤 |
そして敷地の入り口、ガス置き場の前の庭木の下にも庭藤が。
ここは陽が当たるので、庭藤が美しく咲き出している。
一般に言われている藤花に比べると、豪華で派手さはないが、
庭木の下で楚々と咲く姿が、控えめで私は好きだ。
お忙しい中、石川の伝統工芸展をご覧下さいまして、
誠にありがとうございました。
今日夕方から搬出で金沢に出かけました。
飾られている私の作品を改めて見て、反省する点をいくつも見つけました。
次回は更に精進して良い作品を出品しなくては、と思っています。