創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

2013年05月15日 | 日記

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   白山


気温も急に上がってきて、20度を超える日が続いている。
つい最近まで中国大陸からの黄砂で、ボンヤリとしか見えなかった白山、
偏西風の流れも変わったのか、空気も澄み、これぞ五月晴れ。


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   ジャガイモ畝


作り上げたドベ(粘土を精製し、どろどろにした物)を保存するフタも完璧に仕上げ、
いざ作業に取り掛かろうとしていた矢先に母から電話。

「 どうした?体の具合でも悪いんか?」と聞くと、
「 ジャガイモの畝をつくりたいけど、手伝ってくれんか」と。

「 これから粘土の精製をせんなんし、それが終わってからなら、」と言うと、
「 他の畑のジャガイモ畝はもう終わってるし、うちだけ残っている、」と。
「 だから人は人、我が家は我が家、少しくらい遅れたって収穫は同じやろ、」と言うと、
「 忙しいんならいい、母ちゃん一人で畝を作る、」と言って電話を切られた。

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   母


もうまったく、本当に全くあきれる。
こちらも遊んでいるわけでなく、何かと用事が出来たり仕事の準備をしたりしているのに、
まったく、まったくと思いつつも、そのままにしてはおけず、午後クワを持って畑へ出かけた。

「 来てくれたんか、」と母。 「 放っておけないやろ、」と私。
「 午前中に殆ど畝を作ったし、お前来んでもよかったに、」と。

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   母


 12月で86歳になる


「 また無理して、この前みたいに具合悪くなったらどうするんや、」と言えば、
「 あん時はたまたま暑かったし、」と、どうたらこうたら。

キレイに畝を仕上げてあるものの、土の被せが悪いものを少しだけ手入れした。
私のやることは殆ど無く、手持ち無沙汰になってしまった。

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   大豆苗


大豆の苗も順調に育ってきていた。

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   草むしり中


家に戻るかと思いきや、母は草むしりを始めた。
「 ちゃんと水分を摂って、いい加減に帰ってや、」と言って我が家に戻ってきた。

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   ドベ撹拌


さあ、早く粘土作りを始めなければ。
私独自の粘土を調合し、水を加えて撹拌(かくはん)を始めた。

塊(かたまり)が無くなるまで、かなりの時間をかけて機械を回した。
新しい調合に加え、これまでロクロで仕上げたクズも一緒に撹拌し続けた。
すべての材料細かくなり、粒粒がなくなったところで撹拌は終了。

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   ドベ保存


目の細かいメッシュにドベ(粘土の水溶液)を通してゴミや不純物を取り除き、
大きいポリタンクいっぱいになるまで詰め込んだ。

この作業を何回もくりかえして、ようやく私独自の粘土が仕上がる。
ポリタンクのフタも上手く出来たし、風雨に耐えられるようにもなった。
しばらく様子見し、再び粘土精製を行わなくては。


コメント (2)
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