創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

土練り開始

2013年05月05日 | 日記

先月の今日は何を?などと思いながら狭い家の中をウロウロしている私。
片付いていない応接間を、元通りにして作品の展示をと計画していたが、
またもや今日も叶わなかった。

散らかし放題になっていた応接間、
一昨日徹底的に掃除し、梱包材など、すべて片付けた。
これでお客様がこられても、安心してお迎えできるところまで来た。

が、またまた出かける用事が発生し、作品陳列は後日回しに。
出来るならば明日中に作品陳列を行いたい。

Photo

  勿忘草 (わすれなぐさ)


       工房前


用事を済ませ、家に戻ってきたのは午後1時過ぎ。
さて、午後からの予定をどうするかと考えながら遅めの昼食をとった。

最低一週間に一度、土練機を作動させることを実践している今、
午後からは土練機を動かさねばと、食後工房に入った。

工房前には晩秋に買い求めた大鉢のシンビジューム。
仙台から帰ってホームセンターで思いがけずに見つけた掘り出し物。
8、800円→6、800円→5、800円→2、800円→1、000円と値札が重ねられていた。

うすい大きなピンク色の花がビッシリと咲いていて、
先端には、これから咲き始める蕾まで付いていたシンビジューム。
花枝が5本もある、とても立派なシンビジュームだった。

暮れに向け、お歳暮やクリスマス用として売られていたのだが、
値段が高かったことと、花が8割がた咲いていることもあって敬遠されたのだろう。
張り重ねられた値札を見てビックリ。  ホントに1、000円?  即買いを決定。

レジに持って行くと係りのお姉さんが首をかしげている。
そりゃあそうだろう、1メートル以上の背丈があり、大振りの花のシンビジューム。
バーコードをかざしてみると、1、000円と表示された。
良い買い物ですね、とお姉さん。

Photo_2

   開始


以前、シンビジュームに興味があり、かなりの株を育てた経験もあった。
これほど大きく沢山の花を咲かせているシンビジューム、正月過ぎまでもてば、と
淡い気持ちで購入したのも事実。 きっと寒さに負けて花が落ちるだろうと思っていた。

しかし、このシンビジューム、つい先日まで全く変わらずに花を咲かせてくれた。
北陸の冬は寒さが厳しいし、ましてや寒い玄関に鉢を置いてあった。
凍るといけないので、購入してから一度も水を与えなかった。

加えて4月は千葉三越個展で、十日間あまり留守にしていた。
家に帰ってビックリ。 買った当時のままの姿で帰宅した私を迎えてくれた。

Photo_3

   こねられる粘土


もし叶うなら今年の冬も咲かせてみようと思い、
先日思い切って花が付いている枝、5本を根元から切り落とした。
気温の上下があるが、鉢を玄関の中から工房前に出した。

Photo_4

   中に入った粘土


急激に太陽光線に当てると火傷や弱ってしまう為、木陰に鉢を置いた。
このまま上手く育ってくれればいいし、もし枯れても惜しくは無い。
寒い冬の間、玄関の中で見事な花を楽しませてくれたシンビジューム、
お礼肥料を少し与えて様子を見ることにした。

Photo_5

   練りあがった粘土


シンビジュームの横には種がこぼれたのか、勿忘草がいっぱい咲き始めた。
同じ敷地内なのに、濃い色や薄い色の勿忘草(わすれなぐさ)が咲いている。
ちっちゃな花なのに、ここに咲いているよ、わすれないで、と言っているようにも見える。
毎日観察しているからシッカリ花を咲かせ、種をいっぱい付けてくれよ、と声を掛けた。

Photo_6

   ドウダンツツジ


花を愛でつつ、一週間ぶりに土練機を作動させた。
こねた粘土を試験的に何度も焼成し、鉄粉が出ていないかを確かめた。
一体何処から鉄粉が出てくるのか、サッパリ分からないが、
残念ながら今も鉄粉は出ている。

青磁用の粘土をこねることはためらうが、
鉄粉が出ている今、失敗覚悟までして粘土を無駄に使う気にはなれない。
何回か作動させるうちに、分解して隙間が開いたところに粘土が食い込むだろう、
そうなるように期待を持って今日も土練機を作動させ、3個のテスト粘土を採取した。

夕方まで土練機を作動させ、元通りに掃除し外に出てみた。
工房前には、家の軒先の上まで大きくなったドウダンツツジ。
満開時季を過ぎ、心もち色あせてきたが、それでも白い花を咲かせ美しい。

ドウダンツツジの下にはシンビジュームの鉢。
そして勿忘草が今が盛りとばかりに咲いている。


コメント
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