創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

玉ネギ・収穫作業

2009年06月20日 | 日記

空梅雨なのか、雨降りの少ない北陸地方。
畑の野菜も順調に育ち、晩秋に植えた玉ネギの収穫時期を迎えた。
「 お前の都合のいい時で良いから手伝って、」と母。

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   母


よくもまあ、一人でこんなに沢山植えたものだと感心しつつ、
玉ネギの植わっている畝を眺めて溜息。

玉ネギと同じ時期に植えてくれた、無臭ニンニク、普通のニンニクも大きく育っている。
玉ネギの収穫が終わった後、しばらくしてからニンニクの収穫もしなくてはならない。
私はニンニクを頻繁に使う。 家での仕事の為、匂いがしても誰にも迷惑をかけることが無い。
無臭ニンニクは香りのあるニンニクと同じ成分だが嫌な臭いがしない。これはスープに良く使う。

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   無臭ニンニクと玉ネギ


さて、玉ネギを引っこ抜かなくてはならない。
空梅雨とはいうものの、いつ雨が降ってくるかと空をあおいでの作業。
畝の隅から一気に抜いていく。 もちろん根が早く乾くように南に向けて引っこ抜く。

母がいつも見回ってくれているお陰で、今年の玉ネギも立派に育った。
一切の消毒をしていないので、そのままでも食べられる。 でもさすがにそればかりは。
以前、中東のある国の映画を見たことがあるが、昼食に配られていたそれは、一個の玉ネギだった。
玉ネギとリンゴ、生徒たちは昼食にそれらを食べていた。 所変われば習慣も変わる、って事かと。

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   玉ネギ抜き


朝からの作業で、玉ネギも全部抜くことが出来、次は一個一個の根を切らなくてはならない。
軍手をしてはいるものの、さすがに指も疲れてくる。 視線を反対側に移すと、黙々と作業している母。
指が痛くなった、などと言っていられない。 私も黙って作業を続けた。

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   根切り作業


天気予報では、数日間は雨の心配がないとのこと。
玉ネギ抜きと根切り作業で、その日の作業は終わり。

翌日、朝から再び玉ネギ整理の作業。
乾いたそれ等をいくつかにまとめて縛る、その作業を行わなくてはならない。
雨に当たらないよう、軒下などにぶら下げ乾燥と同時に保存するための作業である。

風通しの良い、高いところに吊るしてある玉ネギが落ちないよう、固く縛っていく。
私が縛ったものを、次々と母が余分な茎をハサミで落としてくれた。
「 今年も何とか元気で野菜を作ることが出来たけど、来年はどうかなあ、」と母。
「 何をバカなことを言って、」と言いつつ、元気でいてほしいと願い、
年々小さくなっていく母の姿を見ていた。

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   数個ずつ束にする


二日間にわたっての玉ネギの収穫作業。
実家の農機具置き場に運んだり、我が家のいたるところに吊るしたり。
そのようにして今年の玉ネギ収穫も無事終了。

玉ネギを植えてあった隣の畝にはジャガイモの畝。
まだ茎が元気だけど、試しに掘ってみるか、と母。
やはりもう少し日にちが必要な状態。 採れたてのジャガイモは水に浸してこするだけで皮がむける。

「 味噌汁に、」と母。 私はゆでジャガイモにして食べることにした。
採れたてのジャガイモはウマイ。 塩をパラパラと振りかけても十分にウマイ。加えてビタミンが豊富。
「 今度掘る時はまた手伝って、」と母。

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   ジャガイモ試し掘り


野菜を育てつつ、花が大好きな母、少しでも空いている場所があると花を植えている。
「 これ玄関の花瓶にでも生けたら、」とドサッと切ってくれた。
早速家に帰り、青磁壷にドカッと生けこんだ。 玄関の中が一気に華やいだ。

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   アルストロメリア


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   パンジー


アルストロメリアの横には可愛いパンジーが。 その横には数種の都忘れ。
「 これから順々に咲いていくから、いつでも摘んでいったら、」と母。
すべての作業を済ませ、車で帰る車中のバックミラーを見てみると
老人車を押してくる小さい母が映っていた。


コメント
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