瀬戸内海の春、岩城島・積善山の桜

た～っぷり降った土曜日が嘘のように晴れ上がった日曜日の朝。
「コーヒー入ったよ。起きて岩城島の桜を見に行こうや♪」とオット。

ずっと前から一度は行ってみたいと思ってた島の桜まつりへ出かけました～。
　

　

来島海峡大橋を渡り、
　　　　　　　　　
伯方・大島大橋→大三島橋→世界一の斜張橋・多田羅大橋を渡って生口島へ。
県境を越えて最初の島である生口島は尾道市。
　　　　　　　　　

フェリーに乗って目指す岩城島はふたたび愛媛県。
最もメジャーな行程なのですが、ちょっと変な感じですよね～。

港へ向かう道でなんと！キジに遭遇。
「キジってキジ鍋？」「そう、キジ鍋の具よ。」と驚きの余りにアホな会話。
野生なのか？どこかから逃げたのか？とひとしきり盛りあがってるうちに港へ到着。
　　　　　

１０分ほど船に揺られて
　　　　　

岩城島に到着。
柑橘王国愛媛にあって、この島は特にレモンの産地として有名なのです。
　　　　　　　
今日は岩城島あげての桜まつり。
桜を楽しむためにやってくる大勢の人たちのために、今日一日は島総出での協力体制。
フェリーでやってきた人たちを無料で運んでくれるのはスクールバスです。
模擬店や催し物の広場手前で降り、しばらく歩くと
今度は登山口（遊歩道）の入口から、これまた無料のバスが運行されています。
慣れた様子の人たちはさっさと歩いて登り始めますが
小太郎たちのように初めて訪れると思われる人たちの多くは、バスを頼りに♪

くねくねした山道は、この桜まつりのためにまる一日閉鎖されているので
島を十分に知っているドライバーの運転するバスと桜見物に歩く人たちだけ。
山頂まで歩いて楽しみたいという方には、この日が最も安全そうです。

二台目のバスを降りたら山頂までしばしのウォーキング♪
しっかりそれ用の格好でやってきているのはたいてい活発そうな中高年層。
小太郎とオットも緩やかな坂道を登りながら桜と美味しい空気を満喫します。
　　　　　

時々視界が開けると、青い空・青い海・瀬戸内海に浮かぶ島が見えます。
おいしい空気が五臓六腑にしみわたる～♪
　　　　　　　　

桜まつりを盛り上げる威勢の良い太鼓の音が近づいてきます。
カレーやラーメンの屋台を見たら思わずお腹がぐ～っ！
島へ渡ってからは自然な流れでバスに乗り歩き始めてしまったので、
食いしん坊の小太郎とオット、不覚にもご飯を食べるのを忘れてしまってました。
　　　　　　　　
桜越しの瀬戸内海を楽しみながらの昼食は一杯５００円のカレー。
胃袋に飛び込むように入る、甘いけれどスパイーなカレーで充電完了です。

山頂の展望台まではあと少し。
ここまでのゆるい坂道がこの先も続くのかとおもいきや、この急勾配！
今までは空や景色を楽しみながら視線も上気味だったのですが、思いっきり下向きに～。
あと一息！！
　　　　　　　　

やっとたどり着いた山頂。
快晴の日曜日に合わせたかのように、島のソメイヨシノは満開。
小さな展望台へ上がればちょっとした混雑です。
　　　　　

展望台から見た景色。
どう？！見事でしょう。
山頂を埋め尽くす桜と、その道をたどるように植えられた桜の並木道は約６キロだそうです。
　　★大きな画像はこちら　→　『積善山展望台からみた景色』
　　　　　　　　

風に乗ってパラグライダーを楽しむ人も。
「帰りはアレに乗せてくれたらええのにねぇ。」というオバサマ方の声もちらほら。
　　　　　

バスの乗り場まで今度はゆるい下りのウォーキング。
山つつじのあざやなな濃いピンクや、道端に咲く山スミレなど
ソメイヨシノ以外にも春の優しい色があちこちに見えます。
ホ～ホケキョと得意げになくウグイスの声に、のけぞるほど高い木を見上げたり。
　　　　　　　　

「フェリーまでのバスには乗らずに歩いてみようか。」
行きには見ただけで通りすぎた花壇もデジカメにしっかりおさめて帰りましょう♪
　　　　　

ゆるゆると下りの坂道を港まで歩いていると、
「フェリーの時間に間に合わんかもしれん。」と小走りで小太郎とオットを抜いていくオバサマ。
なんですと～？！
３０分に一本のフェリーを逃してたまるかと、
おばさまたちのあとを小太郎たちも小走りで追いかけます。

ぎりぎりセーフっ。
２人が乗船した直後にゲートは上げられて出発♪
　　　　　
「ひゃ～、疲れたねぇ。」「楽しかった。」
小漕の港にサヨナラして、フェリーは一路生口島へ。
フェリーの最上階。
思いっきり全身にしおかぜを感じ、キラキラする海を見てると心地よい疲れ。
　　　　　
春の陽気の誘われて突如思い立った岩城島・積善山の桜見物。
でも、お花見というお気楽な感じではなく
「歩いて見に行ってきました。」という充実感もたっぷり。
今年は例年になく桜三昧してるようですが、とどめに念願かなって満足な一日となりました。

　

帰り道に立ち寄った玉川ダムの桜の様子はこちら　→　『帰路の玉川ダムもちゃっかりと♪』