小太郎のまんぷく日記

今日も元気だ!ごはんがうまいっ。

徳島・『バルトの楽園』ロケ地

2007年06月17日 | ・旅行
当初予定に入ってなかった鳴門のドイツ館と映画ロケ地。
眉山を訪れた時、徳島のロケ地マップを見て急きょ思いつきました。

鳴門市ドイツ館
第一次大戦中の1917年、
中国・青島で俘虜となったドイツ兵約1000人が送られてきたのがここ板東。
ドイツ兵俘虜と板東の人々との交流の様子を後世に伝え、
ドイツとの国際交流を深める目的で作られたものです。
     
当時、板東俘虜収容所の所長はじめ所員は、
俘虜たちの人権を尊重して人道的で寛容な心で接したそうです。
また、板東の人たちもドイツ兵と心を通わせ、
俘虜たちを『ドイツさん』と呼んで交流を深めたのだそうです。
         
板東俘虜収容所全体のミニチュア。
池の手前までを再現し、ここで映画ロケをしたそうです。
     

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ベートーベンの交響曲第九番「歓喜の歌」が日本で初めて演奏されたのがここ板東。
祖国を思いつつも過ごし友情を育んだドイツ俘虜たちが
収容所の人たち・板東の人たちに感謝の気持ちを込めて捧げたというエピソードを
映画化したのが『バルトの楽園(がくえん)』です。

ちょうどガイドさんが今から案内してくれるというので便乗しました♪

●板東俘虜収容所・正門
     
         

●広場
第九が演奏されたのは広場のこの舞台。
実際に撮影したときには3倍の大きさのステージだったそうです。
         

広場の隅には鉄棒。
         
大きなドイツ俘虜たちに地元の子供たちも鉄棒を教えてもらったそうです。
さすがに身長が違うため、棒の高さも可動式という親切さ。

●製パン所。
俘虜手づくりの焼窯で焼かれたパンは、
自分達が食べるだけでなく地元の人にも売っていたそうです。
解放後も日本に残った人も多くいたそうで、
バームクーヘンで有名な『ユーハイム』の創始者もその一人なのだそうです。
       


●印刷所
ここで収容所内の新聞や音楽会のポスターなどが印刷されていました。
すでにカラー印刷です。
         

●ミルツ浴場
俘虜のミルツさんが作り、経営していた浴場。
建物内にはマッサージコーナーもあるという至れり尽くせりの銭湯です。
         

●酒保
このバーで俘虜たちは楽しくお酒も飲んでいたそうです。
オルガンや楽譜、蓄音機などもあります。
ドイツ俘虜たちのお口に合ったのはキリンビールだったらしい。
         

●所長室
机の上にあるのはドイツ俘虜たちから所長に贈られたという大谷焼のビールジョッキ。
     
日本の焼き物の技術を修得するために修業に出ていたドイツ兵が作ったもの。
このように、ドイツの技術を日本に広めるだけでなく
日本のすぐれた技術を得ようと熱心だった様子もうかがえます。

時代背景もあって、他には過酷な待遇の収容所もありながら、
「互いに国のためにつくしたのだ」とドイツ俘虜達の人権も尊重した所長。
そして土地の人と俘虜達の温かい交流があったというのは、
知らない時代ながら心が救われる思いです。

週末にはDVDかりて観てみるつもり。

この板東出身の板東英二さんもこの映画に出ているらしいのですが、
劇中数少ない極悪人の役。
この収容所と対照的に
俘虜たちに厳しくひどい待遇だった収容所の所長役なのだそうです。

3億円以上かけて作ったロケ村、あと一年ほどしたら撤去される予定。
訪れた際には、時間がかかってもガイドさんに案内してもらうのがオススメです。
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