オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ムラヴィンスキーのグラズノフ

2009年05月18日 11時16分58秒 | 今日、聴いたCD
グラズノフ 交響曲第5番 変ロ長調 作品55
チャイコフスキー バレエ音楽「眠りの森の美女」より「序曲」「アダージョ」「パノラマ」「ワルツ」

エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
(国内盤)Altus ALT064 (1979年6月NHKホールでのライブ録音)

数年前、Altusより今は亡き巨匠ムラヴィンスキーの来日公演のCDが一挙に発売され私が実際、会場で聴いた録音もあり、ほとんど購入していましたがグラズノフの録音のみ未購入でしたが、今回、安価で出回っていたので購入しました。
大昔、大学生生活を送った東京での4年間の中での最高の思い出はベーム、バーンスタインそしてムラヴィンスキーの生の演奏を聴く事が出来たことです。たった1回ずつでしたが強烈だった。そして年月が経てば経つほど、記憶を薄れるどころか、彼らのステージは頭の中で蘇り、その演奏を聴く事の出来た事の意義の大きさを感じるばかりである。(カラヤンも聴いているが、さっぱり記憶が無い)
またオケも彼らと一番関係の深かったウィーンフィル、ニューヨークフィル、レニングラードフィルといった当時も名門中の名門のオーケストラだったという事も大きな要因でした。これからも、忘れることはけっして無いでしょう。

さて今回の録音である。ムラヴィンスキーの指揮するグラズノフの交響曲を聴くのは初めてである。ムラヴィンスキーのロシア音楽といえばショスタコーヴィッチやチャイコフスキーがすぐに頭に浮かびますが今回はグラズノフである。最後の来日公演そして晩年にさしかかった巨匠の胸中の何があったののでしょうか?解説書を読んでみると巨匠の幼少の頃グラズノフとの係わり合いがあったとの事。また「眠りの森美女」は子供の頃から愛していた曲で、巨匠の自分の子供の頃の思い出と切り離せない作品をプログラムに並べたようである。何かいろいろと予感があったのであろうか?
それにしてもグラズノフの演奏の中で第3楽章のアンダンテの美しさは何と言ってよいのでしょうか?単にお国ものと言ってしまうことの出来ない凄さがあります。
レニングラードフィルの弦の素晴らしさ!ムラヴィンスキーの厳しい音楽は相変わらずですが、その中に何とも言えないロシアの響きが伝わってきます。

昨年の暮、NHKの放送でレニングラードフィルが名称変更したサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団の来日公演をテレビで見ました。1988年ムラヴィンスキーが他界して指揮者も、オケの名称も、そして政治体制も変わってしまいましたが、演奏の中に脈々とオーケストラの伝統、風土と言ったものが生き続けているのを実感することが本当の嬉しかった。
前回の「火の鳥」の記事にも書きましたが世界のオーケストラのグローバル化が進んでいる中、名門サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団の存在はたいへん重要です。次はぜひ再びこのオケの来日公演を聴いてみたいものです。

(お願い)
こんな事を書くのは、たいへん心苦しいのですがフィギュアスケートに関するコメントは直近のフィギュアスケートの記事(現在だったら「我慢の子」)にお願い申し上げます。何卒、ご理解のほどお願い申し上げます。

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