オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ヴェデルニコフ指揮、兵庫芸術文化センター管弦楽団定期演奏会

2016年10月30日 20時31分40秒 | 音楽
一昨日の10月28日の金曜日。西宮市の兵庫県立芸術文化センターへ行く。
目的は兵庫芸術文化センター管弦楽団の定期演奏会を聴くため。四国から高速バスに乗っての大遠征である。そして日帰りの強行軍である。
指揮はアレクサンドル・ヴェデルニコフ。
プログラムはチャイコフスキーの「ロココ風の主題による変奏曲」とショスタコーヴィチの交響曲第10番。チェロ独奏はアレクサンドル・クニャーゼフ。
指揮のヴェデルニコフは私が今、一番、注目している指揮者です。それだけに一度は、生のステージに接してみたいという気持ちが強かったので、せっかくの関西でのコンサート。行かねばならぬと思ったしだい。またヴェデルニコフは今月、NHK交響楽団の定期演奏会にも登場して、素晴らしかったとの情報も得ていたので、たいへん期待が高まるものがありました。
まず、最初の「ロココ風の主題による変奏曲」ですが、クニャーゼフのチェロ独奏が素晴らしかった。素晴らしいチェロの音色だった。
またヴェデルニコフの指揮するオーケストラも素晴らしかった。単に美しい旋律を、なぞっているのではない。何かバレエを見ているような抒情的な美しさというべきか。とにかく気持ちがこもっているのである。私にとって、チャイコフスキーの演奏は、こうであって欲しいと思う演奏。アンコールでもフィナーレが演奏され、嬉しいかぎりでした。
そして、ショスタコーヴィチが圧巻。凄かった!やはり、この指揮者は只者ではない。
単にオーケストラを大きく鳴らしているというのではなく、やはりロシアの大地に、どっしりと根付いたズシンと心に響く演奏。
私自身、ショスタコーヴィッチの交響曲のCDは交響曲全集として全曲持っていますが、私自身、まだ自分のものにしていなかった。
まだまだ、ショスタコーヴィッチの交響曲は私にとって距離のあるものでしたが、今回の演奏を聴いて何かショスタコーヴィッチの重い扉を1つ開けることができたと思います。私にとって、本当に意義深いコンサートでした。
そして、やはり指揮のヴェデルニコフは、これからも目が離せない。もし、機会があれば、次はグラズノフやラフマニノフの交響曲。そしてショスタコーヴィッチの交響曲だったら第4番か第15番あたりを聴いてみたいものである。






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2 コメント

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Unknown (そぴあ)
2016-11-06 21:18:51
こんばんは!
無事に日帰りされたのですね!そして、良い演奏会だったとのこと。きっかけのコメントをさせていただいたこともあり、ほっといたしました。そして、もちろん私も、金、土、日の3日間、全て聴きました!サイン会も!しっかり3日間とも、サインしていただきました。
А.Ведерниковと、ロシア文字の筆記体で書いておられるのですが、ト音記号の形の飾り文字になっていて、とても素敵なサインです。
余談ですが、ホールでのCD販売で、ヴェデルニコフさん指揮のDVDとCDが2種類ありましたがご覧になられたでしょうか?リムスキーコルサコフのオペラ『見えざる町キーテジの伝説』と、10/19日に販売されたばかりの、指揮はヴェデルニコフさんですがメインはピアニストのアレクサンドル・タローさんのCDでした。実はNHKホールでは、クニャーゼフさんのCDだけで、ヴェデルニコフさんのDVDもCDも、一つも置いていなかったので、ちょっと感激でした。(ただしサインしていただいたのは、持参した『オネーギン』のDVDと、『くるみ割り人形全曲』のCDと、色紙です。このDVDとCDは、何度も何度も聴いているものですが、まさに私の宝物となりました。)
2日目、3日目の演奏も、それぞれに素敵でした。アンコールも、ソリストさんのみのアンコールと、『ロココ』のフィナーレの再演奏、そして、最後は『雪娘』から「メロドラマ」と、こちらも初日と同様に、大きな拍手に応え、演奏されました。『雪娘』は、オーチャードでも、演奏されていました。弦楽器のみの曲なのは、ブラスの方に負担がかからないようになのかなとも思ったのですが…。そんなわけで『雪娘』は計4回聴かせていただきました。そういえば5年前に、フェドセーエフさん指揮のチャイコフスキーシンフォニーオーケストラの演奏を大阪のシンフォニーホールで聴いた時も、アンコール曲に『雪娘』がありました。プログラムはオールチャイコフスキーで、オネーギンからポロネーズやエコセーズ、幻想序曲ロミオとジュリエット、悲愴交響曲と、大変贅沢なもので、聴衆の入りそのものは今回の演奏会ほどでなく空席が目立っていたのですが、熱演に、大きな拍手が鳴り止まなかったものです。フェドセーエフさんから重要な影響を受けたと、演奏会プログラムの16ページの、インタビュー記事にありました。アンコール曲も同じというのもそのせいでしょうか?…たまたまかもですが(笑)。(どうでもいいことかも知れませんが、モスクワ音楽協会のヴェデルニコフさんのプロフィールでは、ヴェデルニコフさんのお母様は、「オルガン奏者」で、モスクワ音楽院の教授だったそうです。「ピアニスト」ではないようなのですが…?プログラムは誤植でしょうか。)

さて、いよいよ、今日と来週テレビ放送ですね!もう、うれしくて仕方がありません!今からテレビで鑑賞です!
オペラファン様の期待通りの演奏でありますことを!

それでは、またお便りさせてくださいませ。

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Unknown (オペラファン)
2016-11-07 22:41:52
そぴあ様へ

今もまだ、昨晩見た、NHK・Eテレで放送されたヴェデルニコフ指揮NHK交響楽団による「スラブ行進曲」と「春の祭典」の余韻が残っています。素晴らしい指揮者を知った喜びを改めて噛みしめることが出来ました。こちらのコメントは、改めて書き込むつもりです。
さて兵庫芸術文化センター管弦楽団の定期演奏会。
私は初日の金曜日の公演を聴きました。
本当はサイン会に参加したかったのですが、帰りの長距離バスの出発時間が迫っていたので断念しました。実は私自身、コンサートのあと、出待ちしてサインをもらうのが大好きな人間です。昔、小澤征爾指揮の公演を家内と行ったあと、公演後、サインをもらうために、楽屋口で並んでいた時、家内は「もう、ついていけない!」と私の母に電話したそうです。そんな私だけに、今回は本当に残念でした。またのチャンスを待ちます。
CDも、会場で、どうしようか?と思いましたが、実は会場へ行く前、三ノ宮のバスターミナルの横のビルの中にあるタワーレコードに寄り道してしまってCDを衝動買いしてしまったので、会場ではヴェデルニコフのCDを目の前にして、ジッと我慢のオッサンでした。
ヴェデルニコフとフェドセーエフの関係は興味深いものがあります。フェドセーエフも、年齢を重ねて、ますます円熟味をましているだけに、ヴェデルニコフの今後も、たいへん楽しみです。
それにしてもヴェデルニコフは本当に素晴らしい指揮者です。
今回の公演の情報を頂いて本当に感謝しています。これからも、いろいろな情報ありましたら、よろしくお願い申し上げます。
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