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オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

デュトワ指揮NHK交響楽団の歌劇「ペレアスとメリザンド」

2015年02月10日 10時35分35秒 | NHK交響楽団
毎週、日曜の夜のNHK・EテレでのNHK交響楽団の演奏会の放送。
8日の夜はシャルル・デュトワ指揮でドビュッシーの歌劇「ペレアスとメリザンド」全曲を演奏会形式による12月の定期演奏会からの放送。
ペレアス:ステファーヌ・デグー、メリザンド:カレン・ヴルチ、ゴロー:ヴァンサン・ル・テクシエ、アルケル:フランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒ、ジュヌヴィエーヴ:ナタリー・シュトゥッツマンという歌手たちの顔ぶれ。
放送時間2時間50分のノーカット放送。
私が、たいへん楽しみにしていた放送。
ただ作品が作品だけに、やはり見る前は、たいへんな覚悟。この日は早朝よりの仕事だったので、仕事の疲れで眠気が心配だったが、音楽が始まると、そんな危惧など吹っ飛んでしまった。
最後まで、繊細で震えるようなオーケストラの響き、そしてフランス語の見事な歌に時間が経つのを忘れてしまった。
デュトワ指揮のオーケストラは見事!
日本のオーケストラから、これだけの響きを奏でることが出来るとは!NHK交響楽団は見事!そして、やはり指揮のデュトワの力量であろう。本当にデュトワは素晴らしい指揮者である。これだけの指揮者が、毎年、我が国のオーケストラの指揮台に立っていることを、私たちは、もっと誇りに思わなくてはいけない。
歌手たちも、このオペラを演奏するのに最高の顔ぶれと言っていいであろう。出番の少ないジュヌヴィエーヴ役にはナタリー・シュトゥッツマンという豪華版。
これだけの歌手たちを揃えることも出来たのもデュトワの力であろう。
特に悲しささえ感じさせるゴロー役のヴァンサン・ル・テクシエの歌唱は強い印象が残りました。
オペラを演奏会形式で聴くということの面白さ。
やはりオペラは音楽。しっかりと音楽として聴き込むことの大切さ。
番組の初めのインタビューでデュトワはこう語っています。

オペラ公演を何度かやりましたが満足のいくものではありませんでした。
もちろんオペラですから視覚的なことも大切ですが、この作品はテキストと音楽がとても繊細です。
オペラの舞台だと距離が遠すぎて歌手と聴衆のつながりが切れてしまうのです。
一方、演奏会形式では伴奏つきの歌曲を聴くかのようです。
美しい詩の響きとオーケストラがマッチし聴衆も言葉をかみしめることができます。
オペラ公演では距離感があり過ぎるのです。
例えば(第1幕)冒頭、メリザンドは「私に触らないで触ったら湖に飛び込む」と訴えます。
早口でささやくように歌うのにステージが25メートルも離れていては十分に聴き取れません。
だからこの作品は必ず演奏会形式で行うことにしています。
視覚的なことも大切ですが、その方が音楽そのもの楽しめるのです。
音楽と言葉をじっくりと味わうことです。
演奏会形式では音楽が何よりも大切です。

DVDの普及でオペラを楽しむには私がオペラに興味を持った時代と比べて考えられないくらいいい時代になりましたが、やはり、これからもCD(又はレコード)で、しっかりと作品を聴き込んでいきたいと思ったしだいです。
さてNHK交響楽団の来シーズンのプログラムが発表されデュトワは12月に来日してR・シュトラウスの歌劇「サロメ」を演奏会形式で、またマーラーの交響曲第3番を指揮します。
東京の音楽ファンがうらやましい。地方は本当につまらん。




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