オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

NHK交響楽団の「白鳥の湖」

2016年04月12日 16時43分59秒 | NHK交響楽団
毎週日曜の夜の私の細やか楽しみはNHK・Eテレで放送される「クラシック音楽館」でNHK交響楽団の定期演奏会を見ること。
たいへんな大昔。私の東京での4年間の大学生時代。渋谷までバスで約40分の所で下宿していたので、渋谷のNHKホールでのN響の定期演奏会によく通いました。そんな思い出のためか、卒業後、郷里の四国に引っ込んで、すっかりジジイになった今もN響の定期演奏会は懐かしく特別な感覚を抱いてしまいます。
さて10日の放送は1月の現在、ロシアのボリショイ劇場の音楽監督のトゥガン・ソヒエフ指揮による1月の定期演奏会。
プログラムはグリンカ/歌劇「ルスランとリュドミーラ」序曲、ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調、そしてチャイコフスキー/バレエ音楽「白鳥の湖」(抜粋)によるオールロシアプログラム。
今回のプログラムのハイライトはソヒエフ自身が曲目を選んだ「白鳥の湖」でしょう。
プロのオーケストラの定期演奏会で「白鳥の湖」が演奏された記憶がない。私にとって画期的なプログラムでした。
かねがね私はチャイコフスキーの最高傑作は三大バレエの音楽。そして、その頂点は「白鳥の湖」だと思っています。
オーケストラの演奏会の最後を飾るチャイコフスキーの作品と言えば交響曲が定番ですが、「白鳥の湖」の音楽は、交響曲にも負けない音楽的にたいへん充実した作品だということを抜粋ですが今回の放送で改めて実感しました。
「情景 」や「四羽の白鳥踊り」のイメージが一般の音楽ファンに強すぎて軽く見られて損している作品と言えるかもしれません。実際にバレエでの公演で全曲に接した方だったら分かってもらえると思いますが、長大でバレエの領域をこえるような絶対音楽的要素があり圧倒されるものがあります。
そして、それだけ今回のソヒエフ指揮による演奏は充実したものだったと言えます。
第1幕の「ワルツ」の優雅さ、そしてスケールの大きさ。
第3幕の「ハンガリーの踊り」「スペインの踊り」「ナポリの踊り」「マズルカ」での色彩感あふれた演奏。
そして第4幕、このバレエの大詰めの音楽「情景」と「終曲」でのN響の演奏は、たいへんな凄みのある演奏を聴かせてくれて、たいへん驚きました。
実は一昨年の秋、大阪でボリショイバレエの「白鳥の湖」の公演へ行ってきたのですが、残念ながら指揮はソヒエフではなかった。
日本ツアーの疲れ?のためか、やや粗いオーケストラの演奏が残念だった記憶があります。
チャンスがあれば、ぜひともソヒエフが指揮するバレエの公演に接してみたい。
また、N響は毎シーズン、定期演奏会に招いて欲しい指揮者です。






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