9月23日(水曜日)
「3000メートル 世界新記録に挑戦!そうめん流し大会」と名を打って、大々的に宣伝チラシが配布されてきた。開催日は9月23日の10時~16時の間だ。
隣村の井出町万灯呂山の頂上からふもとまで3キロの距離を、半分に割った竹の中をそうめんを流す。これが成功すれば、ギネスブックには08年7月に福岡県福智町で行われた2345メートルを追い抜き、世界新記録になるという。世界新記録となれば血が騒ぐ。家にいてはもったいない。それでは見に行こうと井出町へ出かけた。10時過ぎに万灯呂山のふもとに到着した。
ふもとには観光農園があり、子ども連れが芋掘り、ぶどう狩りを楽しんでいる。
万灯呂山に登る道の右側にはそうめんを流す竹のといが頂上まで延々と続いている。
ふもとのそうめんの終着駅には、関西テレビのクルーがせっせと撮影準備をしていた。
一体何時ごろにそうめんが流れてくるのか聞いてみた。返事は午後だった。そうめんの流れる竹の現物を見るまでは、流しそうめんを食べるぞと意気込んでいたが、よくよく見れば竹の切りくずやら木の葉が竹の中にかなりある。こりゃだめだと、食べることには見切りをつけた。
今回のそうめん流しは、単にそうめんをどれだけの距離を流せるかであって、観客に食べてもらうのが目的ではないと悟る。山の途中まで登ってみたが、どこまで行っても同じような半割りの青竹が続いていたので引き返した。午後のいつになれば流しそうめんが見れるか不確定なので、帰宅しテレビで様子を見ることにした。
夕方6時過ぎから関西テレビで、様子を放映していたが残念無念、1032メートルの地点でそうめんが止まってしまった。
ギネスの更新はならなかったので、さぞかし関係者はガックリと肩を落としたことだろう。終った後、関係者の方が「水に限りがあったので・・・」と残念そうに口にしていたが、そこで素朴な疑問が湧いてきた。ギネスに登録するそうめん流しにはどんなルールがあるのかネットで調べたがヒットしなかった。今日も最終的には3キロの終着まで、そうめんはたどり着いたようだが記録としては認定されない。
一度に何リットルの水を流してよいのか?そうめんの流れる雨といの材質は青竹限定なのか?元々そうめん流しは日本独自で、外国では何のことか知れていないかも。日本一即ち世界一の図式か。日本では、この他日本一の最速流しそうめんの記録を競うものもある。流れてきたそうめんをキャッチしなければ記録にならない。そうめんの流れる雨といの材質は樹脂でツルツルなので、それはムチャクチャ早いことだろう。ギネスの福岡県福智町も準備としては、3キロを流すことができるよう設置していたそうだ。記録を達成しようとするならばもう少し準備期間が必要と思われる。福岡は1ヶ月半で井手町は数日しかかけていない。
来年は是非ともギネス世界一を達成してもらおう。ファイト!井出町!