9月3日(木曜日)
8月の中旬にスイフヨウの葉をふと見れば、フタトガリコヤガが何匹も葉の上をノソノソ動いている。フタトガリコヤガは花の咲く先端の柔らかい葉が大好きで、ほっておけばアッと言う 間に丸坊主にされてしまう。急いで殺虫スプレーを持ってきて、やっつけた。気がつくのが早く穴の開いた葉は少しで済んだ。それからというもの、毎日のようにフタトガリコヤガが葉にいないか見回るのが日課となった。そして本日ようやく一輪咲いてきた。
昨年よりも1週間早い。朝に開花した時は白い花で、時間が経過すれば徐々にピンクがかっていき、夕方には濃いピンク色に変わる。スイフヨウ(酔芙蓉)は花の色が変わる様から、人が酒に酔った顔に例えてその名がついた。私も酔芙蓉のような生活をしているが、一日花ではなく365日花だ。夜の10時過ぎ花の観察に行った。
スイフヨウは大酒飲みのようだ。飲み過ぎてダウン寸前になっていた。翌朝になれば更に哀れな姿になる一日花。色が変化するのは、花びらに含まれている酵素の働きで、赤い色素が作らるからだとみられている。見ごろは中旬で、これから1ヶ月楽しめそうだ。
【豆知識】
アオイ科の園芸品種。花は直径12センチほどの八重咲きで、花びらは薄い。ほかのフヨウに比べてやや遅い8月下旬から咲き始め、見ごろは9月中旬。宿根草。