OURSブログ

社会保険労務士としての日々の業務を行う中で、考えたこと、感じたこと、伝えたいことを綴る代表コラム。

開業記⑳仕事をしていく上で大事にしていること

2011-06-19 22:29:20 | 開業記

開業記20 仕事をしていくうえで大事にしていること

20代半ばで家庭に入り10年後の社会復帰が開業社労士としての第一歩だった私にとって、仕事をしていくうえで大事にしていることはいくつかあります。

①本質を見極め表面的なことにとらわれないこと

・・・「本質を見極めよう」ということは開業当時からよく考えていました。本質を見極めておけば仕事上の判断に大きな誤りはないであろうという考えています。例えば今回の算定における保険者算定の追加には被保険者の同意が必要ですが、それは法趣旨からいって適正な標準報酬月額が確保されるための手続きであり、決して被保険者が恣意的に運用してよいということではないということです。これは本質=法趣旨を考えればわかることで、本質を見極めることである程度のあたりがつき、それを持ってから調べ物をしていくのが楽しいです。

②仕事の段取り手順を常にイメージすること

・・・私は段取りを考えるのが大好きです。例えば原発推進か否かということは別として、今の政府の原発対応は段取り間違いと思っています。もし原発を再開したいと思うのであれば、福島の事故が起きた時にそれまでの方針を熟慮することなく方針転換という表明をしてはいけなかったと思います。福島第一の事故は「通常起こりえない異常で巨大な天災が原因であるがためのもので、他の原発に影響を与えるものではない」という論理でなければ、他の原発が今の状態で「安全対策が完了のため再開」といわれても納得できないのは当然だと思います。段取りがなければすべてがスムーズに動かなくなります。段取りをせず混沌とした状態で場当たり的に何かを進めていくと気分が悪くなってくるタイプです。

③自分の考えに固執せずおおらかな心を持つこと

…これは多分に仕事をしてく中で成長したのと自分の能力に対しての見極めがあると思います。自分の能力について凡庸と考えるが故、精一杯のアドバイスをして相手に投げたらあとは相手なりの結論を出してくれればよいと。自分の考えより勝るものはたくさんあると思うので、相手の結論がどのような形でも受け入れてさらにその後はそれに合った対応を考えています。当時未熟であった私が「絶対そうだもン」とよくいうのに対して、「世の中絶対いというのはないんだぞ」と開業当初TACで採点のアルバイトをしているチームのメンバーにたびたび言われたのを覚えています。それを比較的素直に受け入れて、多分仕事をしていく中で身につけて行った感覚だと思います。

④惜しみなく与えること

…自分が持っているものを出し惜しまないことにより、逆にあとでそれが大きなお返しになってくる。これが19年社労士として仕事をしてきた感想です。今自分がお返しをいただきながら仕事をさせてもらっているとよく思います。これからも惜しみなく与え、与えられる人生でありたいと思います。

⑤組織という考え方をよく念頭に置くこと

・・・組織の中で、今自分に何が要求されているのか、どのような立場で動くべきなのかということを考えるのが好きです。この春から渋谷支部の支部長のお役目をいただきましたが、やはり支部長と副支部長では、意識や目線が異なるなあと感じながら支部事業を考えています。非常に新鮮です。まだまだこの年齢になってもいろいろな世界が開けていくようなそんな感じがしてうれしいです。

いよいよ25日(土)はクラスの合格者のOB会であるBBクラブの10周年記念です。佐々淳行先生の講演をはじめとして幹事さんたちと色々なことを準備してきてとても楽しみな会になりそうな予感です。佐々先生のご本は「目黒警察署物語・佐々警部補パトロール日記」「連合赤軍あさま山荘事件」「後藤田正晴と12人の総理たち」「彼らが日本を滅ぼす」を拝読したので、ますます当日の講演が楽しみです。この10周年を区切りとして、BBクラブは20周年に向けて歩き出すことになります。色々なことがあると思いますが、「さらり」と乗り越えていつも笑顔でみんなを迎え入れられるように、そんなイメージでいます。当日は心に残る1日になるとよいと思います。