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怖がる人がバカを見る・コロナ2類は利権だった 2

怖がる人がバカを見る 

コロナ2類は利権だった

  特にコロナ禍に於いては、感染症そのものによるダメージのほか、3年余りも感染対策を続けたことで、社会の各方面が間接的に被ったダメージも測り知れないほど大きかった。

  だから感染症の怖さと、副次的なダメージの深刻さを比較衡量しないと、明るい未来が失われかねない。我々は今なお、そんな岐路に立たされている。

  例を挙げれば、「5類にするのが遅すぎる」という判断は、2類を維持したことによる経済的損失を、一刻も早く回復すべきだ、という危機意識と表裏一体である場合が多い。

 第一生命経済研究所主席エコノミストの永濱利廣氏は、コロナ禍の3年間に於ける日本の経済的損失は20・7兆円。

  移動や接触を伴なう消費が落ち込んだのが響いた。最大の要因が運輸、宿泊、飲食、旅行や観光と言った対個人サービスの落ち込みで、わかりやすく言えば、本来行きたかった旅行や飲み会に行けなくなったことによる消費の落ち込みが大きかったのです」と説明する。

  それは何処の国でも変わらないと思うかもしれないがそうでもないという。

 「アメリカのGDPはコロナ前の2019年を100とすると、20年は97でしたが、21年は103に回復し、22年は105と、コロナ前より5%高い水準にまで回復しています。ユーロ圏は、20年こそGDPの落ち込みが大きく、94に下がりましたが21年は99にまで戻り、22年は102とコロナ前の水準を上回りました。

  一方、日本は20年が95,21年が97で、22年も98にとどまっています。

 ようやく今年、2類から5類に変わることもあり、GDPがコロナ前の水準に戻るのは今年からになるでしょう」

  日本だけが立ち遅れているのである。続く

 

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