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掃除で学ぶ人生哲学・三・

掃除が終わった後、直ぐに作文を書かれたんです。その中の一つを紹介させていただきます。

足立弥佳(あだち・やよい)さんの作文です。

「『トイレにははだしで入りましょう。その方が気持ちがいいし、やりやすい』

私はその言葉に驚いた。

おしっこやウンチがはみ出している所もあるのに、汚なすぎて入れない。だがみんなはだしになっているので、みんなにつられてはだしになってしまった。

トイレに踏み込むと、鼻がツーンとして、ちょっとだけ眼に涙がたまってきた。

担当の便器についた。足にはもうおしっことちょっとのウンチがついていた。ヤスリでごしごしこするが、プール掃除とは違い、なかなか垢が取れない。

だからもうヤケクソになってごしごしやっていたが、ちっとも取れなかった。しかし先生や会の方が言っていたトイレの心を思い出し、きれいに成るようにと思いながらこすると、ツルッとまるで本当に私の心が伝わったようだった。

そして、本当にトイレの心が解った様に思った。私は本当にビックリした。そして又心を込めてごしごしやった。するとトイレは私の気持ちに応えてくれる。

その繰り返しの掃除がとても楽しくなってきた。

トイレから出て皆に会うと、みんな私はやったぞ、という顔をしており、輝いていた。私の掃除を始める前の心はボロボロでとっても汚かった。

それは掃除をする前のトイレに似ていた。だがトイレの掃除をすると、私の心も磨けたような気がした。トイレには心がある。

そしてその心は私の思っている事が解り、掃除をしている人と同じ様なこころの輝き方をする。この事に初めて気付いた」

         ◎ 警察との連携で犯罪発生率も低下。

鍵山:かつて広島は全国でも有名なバイクや車の集団暴走が毎週土曜日の夜日曜日の明け方まで続いて居りました。

近隣の住民は、騒音で眠れない夜が長く続いて居りました。

県警本部長は『放置してはいけない。体当たりしてでも取り締まる。何か有ったら責任は全部自分が持つ』と宣言をされたんです。・・・四へ


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