FRBの利上げについては、近づいているという意見と、年内は無理という意見があり、相反しているかのようだ。しかし、前者は「意図」の問題であり、後者は「環境」の問題だ。環境が悪くても意図によって実施されることもあるとすれば、この二つは決して矛盾してはいない。ここから、前回のエントリーのように、「空気を読まずに利上げして崩落」というシナリオを描くことができる。もしこの通りになれば、ドルストレートは未曾有のドル高へ、貴金属はさらなる下落、ドル円はある時点から円買いに転じて、反転して大下降開始、クロス円も下落、ということになるはずだ。
現在の相場の動きを見ていると、一定の割合の市場参加者がそのような考えに傾きつつあるように思う。もし9月に利上げがあるとすれば、あと1ヶ月半しか猶予はないのであり、それまでに、逃げるべきところは逃げ、買うべきところは買わなくてはならない。前から書いているようないろいろなシナリオを総合すると、その可能性が一番高いと私は考えている。
ということで、来週も、ドルストレートでのオセアニア売りを主力に、折があれば、クロス円売りを狙いたい。ちなみに、キウイドルは週またぎで売っている。ドル円は、ドル高に円高が加わる(つまりドル円が下落する)タイミングがつかめないのでまださわらない。125円の黒田ラインがひとつのメドとなるので、124円半ばを越えれば、テクニカルの要素を調査しながら、ちょっと売ってみるのも面白いだろう。
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これからユーロドルはじりじりと上値を切り下げて10月中旬~下旬にかけて今年の最安値をつけると妄想しています。
枚数控えめでそろそろロングをやってみようかと考えてるのですが、リーマン後の40~50円台が脳裏に焼き付いていて躊躇しています。
ユーロは私は苦手としているのであまりやりませんが、私見でもさらに下がると思います。
わらのいぬさん
まだわかりませんね。^^ まあ、仮説に仮説を重ねたものなので、放言として聞いていただければ、1年以内に、豪ドル円で65円というところかと想像中です。笑
私が逆指標としている方々も自身ありげに下だと。
こういう場合、経験的にはみんなが困る値動きになるんですが、今回は私も絶対下だと思います。
ということは下げるにしてもショートを切らせるようないやらしい上げを挟みながらということになるのかなんて、妄想。
利上げでドル買い、ドルストは↓は解るのですが、ドル円はドル買いは一時的、その後円買い、というのが不思議な感じします。
為替初心者ゆえ。。全てドル買いになりドル円も上げ上げになるかと思っていました。
たしかにすんなりドルスト下げになるかは疑問ですね。一度、何かのネタでドル安が来るなんていうのもあり得ますね。用心しておきます。
まるさん
ドル買いが強くなると、豪ドルなどが対ドルで売られ、それでクロス円(豪ドル円)でも下げてきます。それが強くなると、今度は、長期ポジションで豪ドル円を買っていた人たちが売ってくるので(円買いとなる)、ドル円も下降してくるのです。
よく言う、リスクオフ(景気悪化による投機からの逃避)で、安全通貨の円が買われるというやつですが、実際は、円売りしてたものを買い戻すということで発生する部分が大きいです。
経済情勢に何かトラブルがあると、必ずこの現象が発生して、ドル円が下がるのです。ドル高+円高です。
ありがとうございます。
初心者丸出しの質問でお恥ずかしい。。
ですが、聴けて勉強になり良かったです。