ここに来てゴールド、シルバー、プラチナといった貴金属の下落が目立ってきた。しかも、それだけでなく、銅、その他の非鉄金属も安い。さらに原油も安いということで、商品全般に渡る下落が見られる。掲げたチャートは商品の総合指数であるCRB指数の月足チャートであるが、ごらんのように、リーマンショック時の最安値がサポートとなってやや下げ止まっているものの、チャートの形としてはさらに下落しそうである。1999年から5波構成で上昇し、2008年のリーマンショック以来、ABCの3波構成での下げという典型的エリオット波動チャートとなっていると解釈できる。現在は下降のC波であり、おそらくA波(リーマンショック時)の底を破って下落するものと思われる。また、PC版での左のリンク集を見ていただくとわかるが、ゴールドシルバーレシオやゴールドプラチナレシオも着実に上昇しており、これらも景気の悪化を予測している。やはり、ここから遠くないところで、何かの大きな相場の変動があると考えるのが妥当だろう。
この背景にあるものだが、やはり中国の景気の鈍化が大きいのではないか。すでに昨年あたりから、外国資本は逃げ始めていると言われるが、今年に入ってからはさらに大きく逃げていると言われる。引き揚げたものはドルになるのである。その他、世界的なドル高の背景にあるのは、中国を始めとした新興国からの資本の逃避であると考えていいと思う。
ギリシャ問題のため、ユーロの動きに幻惑され、またそれにつれてユロポンで上下するポンドもわかりにくい動きを示しているが、それ以外の多くの通貨の動きは、ドル高で説明できるはずだ。このような世界的な景気の不安定さの中で、米国だけの事情からFRBが9月利上げに踏み切るという最悪の選択が、次の大きな崩壊のトリガーを引く、そのような予測で、今のいろいろな為替、商品のチャートの未来が説明できてくるのではないか。
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安部政権もとりあえず国立競技場白紙でお茶を濁しましたが、何と改正案も1800億円とのことで馬鹿じゃないかと国民は思うはずです。
これで安部政権の支持率は低下の一途をたどり
日本経済も来年には下降するものと思われます。もちろん日銀がここで一気に緩和するはずですが、中国経済悪化のスピードが速く、円は一気に上昇する可能性も出て来たと思っています。
こんばんは。
先のコメントで貴金属について話題を振っていただきましたが、貴金属については全く不勉強ですので、お話しできるような立場ではありません。申し訳ありません。
豪ドルドルにあまり関心を持たないのは、コモディティ取引に詳しくないためでもあります。
ただ、他のサイトを見ているときにコモディティに関する「話題」を目にすることはあります。
XAU/USDは現在、長期第4波の最中らしいですね。78.6%押しまでもうすぐのようで、そろそろ反転の兆しが見えるかもということでした。過去のケースと比較すると、ドルインデックスの現在の水準に対して金価格はむしろ堅調らしく、そういう点ではポンドドルと類似するのかもしれませんね。金はレンジ下限を下回ってきたとのことですが、ユーロドルやポンドドルの当面のボトムがもうすぐやってくると考えている私の予想からすると、金の反転も近いのかな?とも思います。
ところで、貴金属とドルの関係についてはよくわかりませんが、最近、上海株のチャートがドルインデックスのチャートにかなりよく似ているという話題を見かけました。ドルインデックスはユーロドルの動向に大きな影響を受けるので、つまりは上海株の動きとユーロの動きはかなり近いということになります。最近のユーロの下落は「リスクオン」によるユーロキャリーによるものと説明されてたりもしますが、リスクに敏感な上海株と同じ動きとなると、たしかに納得のいくものですね。そう考えると、次のリスクオフの際には、やはりドルは売られるということになるのでしょうか。リスクオフがアメリカ利上げに起因とすると、ドルは買われるように思えるのですが、「噂で買い、事実で売る」というパターンもやはりありうるかもしれませんね。
ただ、私は商品は最後の下落と考えています。
クライマックスですね。
金で言えば1000ドルでしょうか。
底を形成してから、トレンドはインフレに変わると思います。
商品の上昇です。
いつも読ませていただきながら、勉強させていただいています。私もドル高から突然の円高ドル安になると考えています。そのときに金にもういちど人気が集まるように思っています。アメリカの景気がいいからではなく、今、お金をひきあげていて、ドル高になっているとしたら、急激なドル安もおこる可能性がありますよね。それが何が引き金になるかわかりませんが、イスラエルとイランまたは、中東などアジアのどこかでの紛争などがきっかけになるのではと思ったりします
次の週に臨むのが習慣になりました。
カラバさんはご自身ではブログなどはしていないのですか?
私もここのところの非鉄金属等の下落に違和感を感じていましたが
やまはさんの説で考えるといろいろと辻褄が合いますね
今後ということで言えばおっしゃるとおり米国が引締め急ぐというリスクもありますが、
崩壊と言えるまでの大きな動きになるのは最近下げ止まってきた小麦、大豆、コーン等の
食糧系の商品が高騰して人々の生活を直撃し、景気の減速がわかっていても政治的に緩和が
続けられないという状況になった時かと思っています。
取敢えずは地獄の釜の口が開いている間だわメタルは買い方総懺悔させられるんじゃないですかね♪
穀物にしても供給不足なんて事には余程の生産高減少に成らない限り有り得ませんし秋までにかなりの安値まで叩かれるのでは無いですかね!
ロックフェラーが昨年夏に原油から撤退したのが全てでは無いですかね!
いろいろご意見ありがとうございます。ちょっと個別にコメント書いている時間がないのでありがたく拝読させていただいた御礼のみにて。
いろいろ頭に入れた上で、当面のチャートを見ながら、良さそうなところでやっていきましょう!
問いかけだけしていて失礼しました。私は、金の上昇期に金CFDをやっていて、そこでいろいろ金の上下については考えたのと、やはり、金は、一種の通貨なので、為替とひじょうに深い関係があるので、今でも興味を持っています。たしかにドルの反対ということで、ユーロとの相関もあります。ですので、ユーロドルのチャートがよく解らない場合は、ドル建て金で予測することはよくあります。
当面の金の底は1000ドルとみていいのではないかと思います。場合によっては600までいくかもしれませんが。
さて本題なのですが、やはまさんはこの記事の本題でstockchartsの月足でもチャートを張られていますよね。
ですが私もいつも利用している同サイトではPeriodの項目に日足(Daily)と週足(weekly)の選択肢しかありません。
http://stockcharts.com/h-sc/ui
もしよろしければ月足(monthly)でのチャートの出し方をご教授願いませんでしょうか?
月足でインディケーターなどがどうなっているか知りたいものがいくつもあるのです。
どうか宜しくお願い致します。
いえいえ。どういたしまして。
ストックチャートの件ですが、有料会員になるといろいろと見られます。サイトトップページの右下にある緑色の「Become a Stock
Charts member」のバナーをたどっていくと、入会方法がわかります。最低限のBASIC会員(月に14.95ドル)でも月足は見られます。10日間の無料お試し期間がありますのでお試し下さい。15ドルなら損はないと思います。
あ、有料だったんですね。長年使用していながら会員のみの機能とは知りませんでした。恥ずかしい限りです。
月額15ドル程度なら有料会員になってみてもそれ以上のリターンを産めそうなので特に問題なさそうです。やまはさんの推奨どおり10日間の無料期間を試してみたいと思います。ありがとうございました。