米国のいくつかの指標が発表されたが今日の注目点はなんといってもケースシラー住宅価格指数だ。これは米国の戸建て住宅の価格をもとにしたもっとも信頼できる米国の住宅販売の現状を示すものだが、このS&P社のプレスリリース(PDF)にあるチャートのように、最近になって明確にまた落ち込み始めた。これは税金の優遇処置が4月で切れたことによるのであるが、要するにカンフル剤なしでは住宅市場の自律回復ができないことを示している。このプレスリリースに述べられているように、ダブルディップ(二番底)の状態になることは必定だ。
先日述べたCP市場の縮小もそうだが、株価と商品価格の上昇の陰に隠れて、徐々に暗雲が遠くの空からただよってきているようだ。
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年明けから一波乱ありますかね?
原油が強いですねえ。QE2をもろにもらっている感じです。ファンダメンタル的にはまだまだ上げそうです。やっぱり100ドルは行くのではないでしょうか。
千葉ハムさん、
今回のケースシラーは顕著に悪いですね。ただ、それでも株は上げました。民間の消費・需要の減退と、株価上昇の綱引きになるでしょうが、何回かの下落気配があってさらに株価上昇、そしてその何回目かが本番、というようなことになると思います。年明けあたりに、一度きついのが来てもおかしくはないでしょうね。