ドル円156円を手前で停滞している。前に引用した
吉田恒氏の発言を使うと、160円(介入)が1番天井、158円(介入)が2番天井で普通ならこれで下に反転していく。今回はそれでも156円近くまで戻って来ているわけだが、あらゆる方法でここ156円を3番天井に演出して下げさせたいようだ。財務官の口先介入発言や、(財務省の意を受けたと思われる)経済団体からの「悲鳴」その他である。実際に、
シカゴIMMなど、投機筋のドル円ロングの総量も減ってきているようだ。しかし、相変わらずドル円のさらに上を目指す勢力も強く、保ち合い状態になっている。
今後の行方は、来週水曜日の米国CPIにかかると思われる。CPIが弱ければ、ドル円は下へ、CPIが強ければ156円を超えるが、そこでは万一の介入が来る可能性もある。いずれにしても、来週は大きく動きそうなので、期待しつつ注意しつつで過ごしていきたい。
基本的な見通しとしては、長期チャートおよび日銀の手詰まりの状況から160円を超えて行く可能性が高いと考えているが、ファンダメンタルズ、テクニカル両面で、156円が剣が峰となった感があるので、慎重に考えて行きたい。ドル円ロングは少し軽くして保ったまま、下での追加を考える週としたい。
あと、為替ではないが、来週の月曜にOpenAIがAIを使った新しいツールを発表するとされている。素晴らしいものなら、マイクロソフトの株価の上昇、NVIDIAの株価の上昇に繋がるだろう。これも非常に期待される。