FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
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下はドル円の長期チャートである。戦後の360円(固定相場)から、ニクソンショックにより、73年に変動相場に移行し、80年代の前半までは200円以上の時代が長く続いた。

1985年のプラザ合意から一気に円高が進み、1986年には150円台の「円高」になった。そこからさらに円高が進み、一度は120円台になるが、そこから円安となり、1990年には160円をつけた。それ以後長く35年に渡り、150円以下75円以上の狭いレンジで動いてきたわけである。


だから、ここで156円をつけて、さらに上昇しようとしているのは、このレンジからの脱出を意味するのか、あるいは、ここでもう打ち止めなのか、非常に重要な長期的な岐路にたっていることがわかる。もしここで止まらないなら、チャート上は、ブラザ合意の逆の青天井の動きになり、それ以前の、73年から85年までのレンジ下限の175円や、さらには、レンジ中央の200円が見えてくることになる。
 
ということで、ここで160円を超えるかどうかは、当面の物価の問題だけでなく、日本経済の長期的展望に大きな影響を与えるものと考えられる。


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