このところ急に経済関係のブログの有料化が目立ってきた。多くは有料メルマガの並行的発行という手段によるのであるが、その流れは急速だ。私の取っているものだけでも、老舗の吉田繁治氏メルマガ(これはブログはないが)、最近では、田中宇氏、中年の独り言氏、などがある。また、以下は購読していないが、他にも、松藤民輔氏(有料ブログ)もあり、さらに、三橋貴明氏、貞子氏(つれつれ日記)、ついには今日からはぐっちー氏も始めるようだ。
これはもちろん既存メディアの凋落と表裏一体の現象である。電通・博報堂・朝日新聞といった既存の情報流通企業が軒並み赤字化しているが、新聞やテレビといったレガシーメディアがついにネットに負けつつある現状を反映していると見て間違いないだろう。雑誌も廃刊に追い込まれるものがどんどん増えている。
それは当然であり、ブログの書き手の個々の力量が相当なものになっており、全体としての人数が爆発的に拡大しつつある中で、まともな書き手を内部に養成してこなかった新聞社などが生き残れるはずはない。今後は、アメリカのハフィントンポストのようなブログの集合体のネットマスコミが日本にも現れてくるだろう。J-CASTニュースはややそれに近いところにあるが、まだまだこれからである。
読者にとってはおもしろい時代となってきた。自分の好きなジャンルで好みの書き手を選ぶことができるのだから。ただ、毎月の出費はちと痛い。有料サイト購入は中味を吟味してこちらも慎重に選ばせてもらうことにする。ソフトウェアと同じで、有料にすることは実は諸刃の刃だ。情報流通のためには明らかにそれはよくない要素であり、よい情報なら、無料の方がよく広がる。ただ、取材費などがあった方がよい情報を集められるという側面もあり、いちがいに有料がダメとは言い切れない。
なお、本ブログが有料になったりすることは絶対にないのでご安心を。(ま、それほどのものではないが。)ここでコメントをいただいたり、自分の考えをまとめたりした結果を、FXのポジションに反映させることで、確実に利益を得ておりますので、現状、十分にペイしております。^^
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