来週はちょっとむずかしい。ここまでのトレンド(ドル安・円高)がやや一段落して、テクニカル的にも踊り場にさしかかっているからだ。だが、ドルとユーロのインデクス指標によれば、私見ではもう一段のドル安がある方に軍配をあげたい。よって、ドル円もさらに下げると見る。先週よりは自信がないので、様子見しつつであるが、対円は、戻り売り主体のトレードとしたい。対ドルは動きが大きくないと思うのであまり手出しはせず。
五月も半ばになったが、おもったよりも、米国と英国はねばっている。特にポンドが上昇を続けているのが予想外である。しかし、どうみてもGDPの4倍におよび対外債務を持ち、さらに今後国債発行が必要な英国がどんどんとよくなるとは思えない。E2020の予測のように夏には大きな変化が出てきてポンドが下がり始めると思う。米ドルの方はそれに遅れて半年あるいは1年くらいしてからの本格的ドル安を予測している。今年のうちは、ドルがらみと円がらみは往復相場とする前からの考え方に変化はない。ドル円も90円から100円を行ったり来たりとなるだろう。
それに対して、前のエントリーでも書いたように、金は上昇すると考える。長期投資なら今年は金地金の毎月購入がベストだろう。
2011年以降のアメリカの混乱やドル安は相当なものになると予測している。その際の金価格の上昇は著しいに違いない。ただ、現在のアメリカの対策の力を見ていると、最後にはドル安の威力で債務が減少し、国民の貯蓄も増加してアメリカは復活するのではないかという気がだんだんとしている。破局=米国衰退シナリオではなく、猛烈なドル安による実質的なデフォルト=米国回復、今より多極的な世界へ、というシナリオである。いずれにせよその段階までのプロセスはまだ数年かかるはずであり、今後の谷は深いだろう。
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