猛烈なドル安が来ている。ユーロドルの1.37あたりはレジスタンスが固まっていた部分であるが、あっという間にブレークアウトした。このドル安は、あきらかに今までのリスク回避のドル高が巻き戻されているものであって、株の上昇を伴っていることからも、景気回復期待によるものであることはあきらかだ。春山氏が書いていたようなドルキャリートレードの初期的なものと考えていいのではないだろうか。
その他の指数も、金が上昇しているもののGSRの下降を伴っている(銀の上昇率の方が大きい)ことから、この金の上昇はドル安に対応するものではあるが、いわゆるドル不安によるものではない(ドル不安ならGSRが上昇するはずだ)。
ということで、今後の為替の動きもすでに明白だ。この後、数日?のドル安の動きの中でドル円が下げるが、ただちに底に到達し、その後は円安基調に変わるだろう。よって、ドル円、クロス円が急激に上昇する動きに変わる。
その後も、ドル安によるドル円の下降と、円安による戻しが繰り返す形になるはずだが、ドル安はドル不安によるものではないので限界があり、おって円安ムードが強くなるだろう。円キャリーの初期的段階が見られるようになる可能性もあるだろう。秋口までのNY株上昇を予測するむきが増えてきたが、私もそれに賛成したい。年内はおおきな崩れはなく、今回のような形で、ゆるやかなドル安、ドル円のレンジ相場で2009年は暮れるような気がしてきている。
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