FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



為替の方はドル円の頭が重い展開が続いている。

それに対して株式の方は青天井の上昇ぶりだ。実際に景気の回復指標はいずれも明確であり、VIXもGSRも200日線を50日線が下向きに横切っており、いわゆるデッドクロスの形で下降中である。

通常は景気回復期には、ドル安と円安が同時に起こるものであるのに、今回はドル安だけで円はそんなに安くならないのが不思議であると前回のエントリーにも書いた。

現時点でのこの現象解明のキーは、金価格の上昇傾向にあると思う。やはり今回のドル安は景気回復に伴うドル資産の投資への動きだけではなく、純粋にドルからの逃避の部分があり、この部分のリスクの匂いが、金価格の上昇、ドル円の頭の重さとなって出現していると考えられる。同様な問題を内包している筈の、ポンドやスイスフランは現在は順調であるが、これらの上昇が逆転してくる時期をさぐってゆきたい。



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米アマゾンの書籍端末のキンドルの新型が出た模様だ。キンドルDXという。従来より大型画面で、記憶容量も大きい。新聞などがより高速で読める機能を持っている。無線LANでネットにつないで自動でデータをダウンロードするため、契約した新聞・雑誌は自由に読め、もちろんアマゾンサイトで売られている電子データの書籍も購入できる。
 
日本ではまだキンドルのサービスが始まっていないが、ちょうどウォールストリートジャーナルがオンラインで日本語版を開始するというニュースもあり(SBIと提携)、もし、WSJがキンドルで読めるというようなことになると、在来の新聞には大脅威だ。

日本の新聞は例の如く折り込み広告で儲けるビジネスモデルなのでこのキンドル端末などが使えない。それどころか、欧米の新聞ではあたりまえのPDFでの販売すら不可能だ。いつまでも宅配文化だの、活字文化だの言ってネットに抵抗しているのはこのためだ。崩壊するのが先か、折り込み広告を切って事業を再構築しはじめるのが先か、いずれにしてもあと10年はこのままでは持たないだろう。

膨大なパルプ資源を用い、深夜早朝に運搬のための膨大なトラック便を使い、古紙回収のためにまたまたトラックを使っている新聞業界にはエコを言う資格はまったくないと言っていい。口先だけでない証拠に、キンドルの導入ができるかどうか、日本の新聞界にとっては試金石であろう。まあ、内容の刷新が先決ではあるが。



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米市場の格言にSell in May and go away.(5月は売って市場から離れよう)というのがある。あちこちのブログに採りあげられているから皆様もご覧になっているだろう。

これは、年度終わりを8月に控えて、そろそろ5月あたりにいったん利益確定のポジション整理をして、秋から新規に投資を始めようという意味らしい。

これによって5月には何かと暴落が起きやすい傾向があり、円高になることもしばしばだ。今年はひじょうに特殊な要因があり、ここまで株価もドル円も順調に上昇してきている。このまま秋まで回復を続ける可能性が高いが、この5月のアノマリーがどの程度働くのかは興味深い。テクニカル的には、少なくとも為替は、大きく動く可能性が高い。

日本の連休明け、そして雇用統計が過ぎた来週からが本番だろうか。




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