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佐伯祐三展  和歌山県立近代美術館

2005-11-05 | ア-トな話し
佐伯祐三 -芸術家への道-展と題して
2005年11月3日(祝)~12月11日(日)に和歌山県立近代美術館で開催されている。
初日に行って来ました。和歌山県立近代美術館は佐伯祐三の作品を14点所蔵しているが、今回は合計140点。見ごたえが有ります。


わずか30歳でパリでなくなった佐伯祐三(1898─1928)の画家としての充実した活動期間は、わずか2年半(作品を描き始めてからは約5年)
まさに短期間に凝縮し、燃焼した芸術家。
今回の展覧会は、佐伯の生涯を、美術学校時代、第一次滞欧時代、一時帰国した下落合時代、第二次滞欧時代と順に展示されている。

すさまじいまでの創作意欲が伝わる。キャンパスの裏側にも描いたりしている。裏側は写真であったが、表裏共に展示する工夫をしている作品もある。
「なぶり描き」という表現は不適切かも知れないが、細部に拘ってない。
独特の「看板の文字」。狂気のような文字が躍るが、何故かパリの風景にマッチする。
しかし落ち着かせない。
風景の中の人物はズサンなタッチながら必要十分か?

教科書でも見たことがある「郵便配達夫」。最後から2つめに展示されている作品。
遠近法は何処へ..。長方形によって構成されている構図は、郵便配達夫の職務に対する忠実度がにじみでる。
最後の作品は「扉」
すごい迫力で迫ってくる。出口近くにモデルとなった扉の写真があるが
全然違うのは、「想定内」である。
彼には、こう見えた、こう感じたということ。

感動します。

最後に、シヨップでカタログを買うと、2000円以上お買い上げの方には、展覧会のポスターを差し上げてますとのこと。有料が当たり前の昨今。

感動しました。




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