EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

THE Essential Emerson Lake & Palmer 2CD その2

2016-04-08 14:55:55 | EL&Pのベスト盤等
THE Essential Emerson Lake & Palmer 2CD その2




先般、細かい図柄のジャケットを賞賛したわけですが、
CD盤のデザインがとてもシンプルで、ELPマークもなく、
スッキリした印象


DISC1だけ通して聴くと、

「おっ!アルバムのリリース順と曲の収録順をしっかり押さえて、
これぞ、リリースヒストリーといえるベスト盤ではないか!」

と思って、やや良い気分になるわけです。

機嫌良くDISC2を聴き始めると、
その流れが一挙に裏切られるという事になるわけです。

DISC1が楽曲「Trilogy」で終わって、
DISC2が「The Endless Enigma Part One」からスタート。

アルバムリリース順と収録曲順に、
できるだけ詰めこもうと努力してはみたものの、
収録時間を考えると、
その流れを断つ以外になかったみたいな感じですね。

収録曲順は、ご破算になったにせよ、
アルバムリリース順は守ろうとするわけですが、
「Fanfare For The Common Man」
の次の曲が、なぜか、
「Honky Tonk Train Blues」
となっています。

「Honky Tonk Train Blues」は、
ソロ曲「I Belive In Father Christmas」も収録している関係で、
バランスを取る意味で、入れたのでしょうが、
制作側としては、「作品第二番からの代表曲として収録した」という事のようです。

それでも、ソロシングルの方が先にリリースされている事が脳裡から離れないので、
ファンにとっては、やや違和感があります。

そこだけ目を伏せれば、アルバムリリース順の収録は、
しっかりと守られているので、
初めてのリリースヒストリーCDとも言えますね。

但し、EL&Pの名前を世界的にしたと言われている「展覧会の絵」からは、
「ナットロッカー」のみの収録なので、
決して初心者向けとは言えないですな。

それと、
ここに来て、「BRAIN SALAD SURGERY」 からの楽曲は、
先般取り上げた「トンデモ盤ヴァージョン」を収録していますね。

Shout Factoryでもこの音源を使用できる事は確かなようです。

今日アップしたこの内容、キースの他界前に綴っていたものなのですが、
EL&Pは、ピンク・フロイドみたいな遣り方をしないでしょうから、
EL&Pのスタジオ録音盤は、「イン・ザ・ホット・シート」を持って、
終焉という事になると思います。

その「イン・ザ・ホット・シート」からは1曲も収録されていない、
ベストアルバム。

Shout Factoryは「イン・ザ・ホット・シート」から目をそらしたいのかも知れません。

以上。

にほんブログ村