EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

エレジー ザ・ナイス 国内EMI 紙ジャケットCD

2015-05-18 11:00:45 | Keith Emerson THE NICE関連
エレジー 
ザ・ナイス 国内EMI 紙ジャケットCD


amassのニュースにもアップされましたが、
7月に、カリスマ時代のザ・ナイスのアルバム3タイトルが、
ユニヴァーサルミュージックより、
紙ジャケットCDとして発売される事になりました。

2005年にキース・エマーソン・バンドが来日するのを記念して、
ビクターエンタテイメントから、
EL&Pの「ファースト」から「ELP・イン・コンサート」までの、
K2HD盤の初回と20bitk2盤の再販が同時にリリースされるという事も
ありましたが、
これは来日記念の打ち上げ花火のような感じもありましたので、
特に違和感はありませんでした。

しかし、
今回は、「SHM」「プラチナSHM」「SACD」という3種類の同時リリース。
来日公演の予定もありませんので、
ただのマニア向けの手堅い商法が一挙に炸裂という感じです。

メーカー違いを考えなければ、「SHM」はリリース済みですので、
「プラチナSHM」と「SACD」が今回、初めてのリリースという事になります。

カリスマ時代のザ・ナイスの紙ジャケットCDもようやく次の段階に入ったと言えます。

一方、ビクターエンタテイメントさんは、イミディエイト時代の3タイトルを、
今のところ、プラチナSHMにする気配がないようなので、
当然の事ながら、ザ・ナイスはEL&Pに比して売れ行きが芳しくないのでしょう。

日本では、「エレジー」に関しては、
ヴァージンジャパン時代に、プラケース盤が一度出て、
EMI時代に紙ジャケット盤が一度リリース。
(通販サイトによっては、EMIから2013年に再発売されているような記述も見えますが、
ヴァージンがユニヴァーサルに売却されたのは、2012年なのに加えて、
カタログ番号も同じようなので、再発売の真相は不明。)

会社が変わる度に一度だけリリースされます。

この経緯から見ると、
ユニヴァーサルが、
もし、数年先に、カリスマレーベルのタイトルを手放すようであれば、
7月の紙ジャケット化が最初で最後となりますね。

企画サイドもその可能性があると踏んだのか、
出せるうちに一挙にリリースという決定をしたのかも知れません。

今日取り上げるのは、「エレジー」のEMI時代の、
初めての紙ジャケットCDです。




表側の帯の幅を狭くして、
ジャケットの絵柄を
少しでも邪魔しないようにとの配慮か?
その分、帯の裏側にあたる部分の幅は広いです


ウィキによると、ヴァージンレコードのアルバムの発売権利は、
1992年に、EMIに売却されたわけですが、
この紙ジャケットが発売されたのは、2010年なので、
かなりの月日を要していますね。

紙ジャケットは英国オリジナルデザインという事で、
ダブルジャケットの内側もカラー。

CD盤もご覧の通り。


再現していないのは、
国内盤の帯だけですが、
英国オリジナルデザインでジャケットを復刻するならば、
アナログ時代の国内盤の帯の再現がベストマッチとも言えませんので、
これはこれで良いと思います。

解説は、ザ・ナイスのヒストリーを、
キースのインタビューによってまとめてあります。

先般、キース・エマーソン・トリオのアナログ盤を取り上げましたが、
それ以前の音楽活動からアルバム「エレジー」が出るまでの、
経緯がとても詳しく綴られていますね。

トニー・ストラットン・スミスがいなければ、
ナイスの後期のアルバムがリリースされる事もなかった事だけは、
しっかりと解るようになっています。

キースはナイスを窮地から救った裏方の苦労も知りつつも、
新たな創造に向けてグレッグと関わって行くわけです。

以上。

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