ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

ホテルリブマックス名駅@名古屋

2021年03月26日 | 宿&銭湯・立ち寄り湯
今宵の宿は名古屋駅桜通口から、歩いて15分ほど。納屋橋には近く伏見まで歩けないこともない、便利なようで距離が微妙な宿である。鉛筆のように細長い建物で、部屋の間取りも入って右にユニットバスと机、左にベッドと変わっている。比較的新しく、室内は清潔で広いので過ごしやすい。

名古屋は市街に2000円台から4000円弱の宿が多く、ここも当日予約で楽天で3500円。気軽に手ごろに泊まれると、このように思いつきで立ち寄りやすい街となるのがありがたい。

キッチンマツヤ@名古屋広小路

2021年03月26日 | 旅で出会った食メモ
創業は昭和37年、店頭に掲げられた「広小路に生まれた名古屋の味」の文言にあるように、名古屋めしに限らず地元客向けの普段使いの品揃えが、人気を博している老舗である。名古屋めしを離れ、老舗の洋食を楽しむことに。

揚げ物系・焼き系の普段使いの洋食が人気で、30年以上のロングセラー・ひとくち焼き餃子から、店の看板の一つのベーコンで一杯いただいた。ベーコンは自家製で2種あり、白っぽい方はサクサクかみごたえ軽やかで、反った身に脂が甘くまぶされる。赤身の方は強めの塩が濃厚な旨味を引き立てる。ともに燻製香と脂が赤身の旨味を下支えしており、重層感ある逸品だ。

安城にある「安城ハム」の本場ドイツソーセージにビールが進み、岐阜の白木酒造の「薄墨桜」を追加したら、ワイングラスで供された。日本酒には煮込み、とどて煮も追加…おっと、これは名古屋めしだったような?

住よしのきしめん@名古屋駅

2021年03月26日 | 旅で出会った食メモ
鉄道の旅で名古屋を経由する人にはお約束の、ホームの豊橋側の外れにあるスタンド店で、在来線の店には新幹線のほうにない「ワンコインきしめん」が人気だ。

卵や海老天やらがのって500円のこちらはお得だが、デフォルトの360円きしめんもなかなかなもの。たっぷりのカツオにネギ、さらに揚げがのっているのがうれしく、幅広麺にカツオと醤油ベースの味濃いめのつゆがよく合う。鉄道乗り継ぎ旅の合間に時短めしを済ませる客にとって、レベルの高い名古屋めしを味わえる、ありがたい存在である。

西宮てくてくさんぽ5

2021年03月26日 | てくてくさんぽ・取材紀行
西宮浜の一角に流れ込む夙川は、西宮の高級住宅街を南北に流れる川。沿道は遊歩道が整備されていて、桜並木や松林、四季折々の花々が咲き乱れる、界隈の緑のオアシスになっている。文学作品の舞台にもなっており、河口からすぐの葭原橋は、村上春樹の「ランゲルハンス島の午後」に登場。界隈に住んでいた氏も、散策などで渡ったという、春樹ファンの聖地の一つである。

遊歩道は土手の上と河原のすぐに設けてあり、水辺で遊ぶ子供たちも。川面には水鳥も多く、本当に自然に恵まれているのを実感する。阪神の香櫨園駅を過ぎたところ、白鹿酒造の辰馬家の考古資料館には、銅鐸の展示が。ほか西宮市立中央図書館には郷土資料館、付近の大谷記念美術館には見事な庭園もあり、文教施設も点在している。日切地蔵尊や延命寺像など、御利益スポットもちらほら。

噴水があり鯉が泳ぐ片鉾池を過ぎると阪急の夙川駅で、やや坂を登ると美しい白壁に尖塔のカトリック夙川教会がそびえる。昭和7年築のネオゴシック形式の聖堂で、遠藤周作にもゆかりがあるとか。壁面のステンドグラスも見事で、周囲をめぐりながら見入ってしまう美しさである。夙川駅で西宮さんぽは終了。