久々の日本百貨店どようびは、岡山県美作と津山の肉食文化ナイト。3事業者さんのプレゼンを聞きながらの、肉肉しい宴となった。美作・津山地方は彦根藩と並び、江戸期から食肉を許された地域のため、古くから処理や調理に長けていた背景があったという。
まずは「山本精肉店」から、「ヨメナカセ」と呼ばれる牛の心臓の血管をご紹介。下処理に手間がかかることからそう呼ばれるそうで、当地の肉屋や焼肉屋ではフツーにある品だとか。ほか筋やアキレス腱がゼラチンで固まった煮こごり、骨からそずる(削り取る)ことが語源の「そずり」など、ローカルな肉料理が実に美味そうだ。
酪農では津山市賀茂町の「マムのチーズ工房」から、カマンベールをはじめ各種チーズに、無添加のジャーキーやスモークビーフをおすすめ。チーズ加工に向いたブラウンスイスを飼育しており、肉加工品は乳が出なくなった牛を「命の活用」として用いているのだとか。
もうひとつ「津山ホルモンうどん研究会」は、市街の店舗マップとともにPR。ホルモンを用いたのは、肉食文化が盛んだった所以から庶民に浸透したそうで、店ごとに調理とソースの味を競っているという。「10分でさばける速さ、新鮮さが、ホルモンの味の秘訣」とくれば、本場に足を運んで味わいたくなる。
恒例のジャンケン大会では、スモークビーフをゲットでき万々歳。生産者の方々とのつながりもでき、またまた実りの多い「どようび」だったかな。