ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

日本百貨店どようび@八重洲

2018年09月22日 | 町で見つけた食メモ

久々の日本百貨店どようびは、岡山県美作と津山の肉食文化ナイト。3事業者さんのプレゼンを聞きながらの、肉肉しい宴となった。美作・津山地方は彦根藩と並び、江戸期から食肉を許された地域のため、古くから処理や調理に長けていた背景があったという。

まずは「山本精肉店」から、「ヨメナカセ」と呼ばれる牛の心臓の血管をご紹介。下処理に手間がかかることからそう呼ばれるそうで、当地の肉屋や焼肉屋ではフツーにある品だとか。ほか筋やアキレス腱がゼラチンで固まった煮こごり、骨からそずる(削り取る)ことが語源の「そずり」など、ローカルな肉料理が実に美味そうだ。

酪農では津山市賀茂町の「マムのチーズ工房」から、カマンベールをはじめ各種チーズに、無添加のジャーキーやスモークビーフをおすすめ。チーズ加工に向いたブラウンスイスを飼育しており、肉加工品は乳が出なくなった牛を「命の活用」として用いているのだとか。

もうひとつ「津山ホルモンうどん研究会」は、市街の店舗マップとともにPR。ホルモンを用いたのは、肉食文化が盛んだった所以から庶民に浸透したそうで、店ごとに調理とソースの味を競っているという。「10分でさばける速さ、新鮮さが、ホルモンの味の秘訣」とくれば、本場に足を運んで味わいたくなる。

恒例のジャンケン大会では、スモークビーフをゲットでき万々歳。生産者の方々とのつながりもでき、またまた実りの多い「どようび」だったかな。


ボンネットのサンドイッチ@熱海

2018年09月20日 | 旅で出会った食メモ

アメリカ人に言わせれば、日本のハムサンドは絶望的に貧弱だそうだ。数重の束がパンの間からあふれ出るボリュームでなければ、と。熱海のオールドアメリカンな喫茶店のは、束より厚さ勝負。お歳暮で届く紐で縛られてる奴が、幅のある断面を覗かせれば、彼の地の方も文句なしの食べ応えな筈だ。自家製からしマヨのパンチも、手作り感あふれる味のうち。


バーグ@弥生町

2018年09月19日 | 町で見つけた食メモ

ハマの名物カレーに挙げられてるこの店、最寄駅前に構えていた山小屋風の店舗に通ったものだった。再開発後はご無沙汰だったが、大通公園沿いを歩いていて支店に偶然の再会。スタミナカレーとの名の通り、バラ焼きどっさりコーティングもさることながら、小麦粉もったりめのルウがどっしりした存在感を示す。カレーショップのカレーは、やはりルウが常習性を喚起する。


らーめん香月の生姜焼き丼@大橋

2018年09月17日 | 町で見つけた食メモ

裏メニュー、まかない飯。B級の食好きにとって、なんて心揺さぶる単語だろう。ラーメン屋で生姜焼き丼なんて、それら所以に違いない。タレに使っているのはラーメンの醤油ダレ、とくれば、カウンターの向こう側に仲間入りしたかの優越感。いつもの味を底流に感じながらかっ込めば、麺もスープもOFFなのに普段と同じごちそうさま。


高幡そばの肉中華@高幡不動

2018年09月16日 | 町で見つけた食メモ

大阪では牛、関東で豚、それが山形では鳥。「肉」という言葉が指す対象は、食文化の背景により地域で様々だ。その名も肉中華、柔らかなカシワではなく歯ごたえ十分の親鳥なのが、本場らしさを踏襲する。中細のストレート麺をすすり、親鳥をガシガシやって鳥ダシたっぷりの醤油スープをいけば、京王沿線にいながら気分は彼の地へ。本格駅ナカそばの再現度、あなどりがたし。