朝日カルチャー「編集長と歩くおさんぽ講座」秋編の初回のエリアは原宿で、キャットストリートを主に東郷神社までを歩いた。アートやファッションの発信地ながら、史跡や地名も興味深く、時代もテーマも多岐に渡るさんぽとなった。
キャットストリートはもと渋谷川の上に作られた遊歩道で、曲がりくねったり周囲からかさ上げされたりと、見た目に名残が分かる箇所が点在。隠田橋や参道橋などの石柱も残り、鎌倉街道や表参道など主要道と交差していたのも分かる。沿道は家康にゆかりのある「隠田町」との名だったが、竹下通りの「竹下町」とともに「神宮前」に包括されてしまった。沿道の鎮守・隠田神社は場美の神様でもあり、美容や芸事関係者の参拝が多いのも当地らしい。
沿道の壁や電柱の「グラフィティ(落書き)」、フォーエバーの壁などインスタスポットを歩きながら見たり、古いアパートを利用した「デザインフェスタギャラリー」を鑑賞するなど、アートの要素も満載。年齢層が高いのでちと心配だったが、皆さん楽しんでいただけたようで何よりである。