ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

てんまさ隣の某店@水戸

2017年07月10日 | 旅で出会った食メモ
・水戸駅歩数分
・一見は入れない店だったらしい
・突き出しのじゅんさいが、ゼラチンが厚すぎる本格派
・旬のカツオを食べた。伊勢海老も出た
・日本酒はのっけが「而今」でその後もすごいのがラインナップ
・鍋は(多分)奥久慈しゃも

紹介なしでは行けないようだが、これは再訪したい水戸の実力派居酒屋だ。

旅で出会ったローカルごはん…内原 『たらいうどん椛や』の、糀やセット

2017年07月10日 | ◆旅で出会ったローカルごはん
水戸の二駅隣の内原駅から、クルマで10分ほどの「たらいうどん椛や」でお昼に。手打ちうどんの名店で、うどんはじっくりゆでるため30分待ちをご了承、との看板が。鰻屋でたまに見る能書きだが、かえって味への期待が持てる。茅葺の古民家を改装した店内は、ジャズが流れ落ち着いたたたずまい。庭を見下ろす窓辺の席やテラス席もあり、しゃれた農家レストランといった面もちである。

冷やしうどんがメインの「椛やセット」をオーダー、うどんを待つ間、「昔味のあつあつ豆腐」を先にいただく。にがりを打った豆乳が入った小鍋を火にかけて、消えた頃が食べごろ。きめが細かく舌にすべるようで、甘さは控えめでほんのり香りがよい。薬味のショウガをたっぷりでいくと、胃が動き出し空腹が促進されるようだ。

大鉢で運ばれてきたうどんは田舎風の極太で、ただでさえコシが強いのに冷水で締めてあるため、おそろしく固い。ググッと強靭で顎がくたびれるほどで、そのためつゆの鰹節の効き方もかなり濃く、なかなか骨太なうどんだ。天ぷらも豪快で、エビ、ナス、のりのほか巨大な板状のサツマイモ天がねっとり甘く、ざるからはみ出す大ぶりのインゲンが青臭くみずみずしい。

イモ天を制覇して満腹になったところに、デザートの豆腐フロマージュがなんと、3つも登場。黒蜜きな粉にサツマイモあん、オレンジソースと、どれも甘さがさっぱりしているのでなんとか平らげられた。観光地やターミナルでなくても、探せばローカルないいものが見つかるものだ。