ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

町で見つけたオモシロごはん…横浜・洋光台 『センターグリル』の、ミックスグリル

2015年01月03日 | ◆町で見つけたオモシロごはん

スパゲティナポリタン発祥の店とされる、野毛にある洋食の老舗「センターグリル」。ここから暖簾分けされた店が、根岸線洋光台駅そばにある。創業60年の本店の歴史もさることながら、こちらも根岸線開通の2年後に開業というから、まさに当地に根付いた町の洋食屋だ。昭和食堂らしいレトロモダンな店構え、こぢんまりした店内とも、野毛のお店のたたずまいそのままで歴史を感じさせる。

メニューもグリルにフライにステーキ、オムライスにグラタンにスパゲティーと、本店とほぼ同じく定番洋食が勢ぞろい。やはりルーツのナポリタンが人気の品で、この日は本店でアテにしたポテサラで中ジョッキの後、ミックスグリルをオーダーした。懐かしの銀皿には、柔らかでジューシーなハンバーグをはじめ、サクサクと焼きあがったポークソテー、プツンと詰まったウインナー、カリッとジュワーなベーコン、そしてキスフライの衣と油が甘く香ばしいこと。

女将さんの愛想も良く、にこやかにオーダーをとりにきては、子供らに話しかけたり寒さやタバコの煙に気を遣ってくれたりと、とてもアットホーム。野毛クルーズの「0次会」御用達の本店に対し、こちらは近所にあって普段使いに嬉しい店である。終電を気にせず飲めるのもいい。


日限地蔵尊

2015年01月03日 | てくてくさんぽ・取材紀行
新年三日目にしての初詣は、港南区の日限地蔵尊へ。名の通り、日を決めた祈願にご利益がある本堂の地蔵尊をはじめ、境内には不動明王に摩利支天に歓喜天、身代わり地蔵に子育て地蔵など、様々なご利益の仏様が祀られている。線香を備えながら諸堂を巡るため、香の匂いがひろがる煙だらけの中を参拝すれば、霊験あらたかな気分になってくる。

さあ、今年も頑張ってまいりましょうか。

一献一品出合い酒@横浜

2015年01月02日 | ◆一献一品出合い酒
市内某所の実家にて、一番搾り×母の手作りポテサラ。帰省で馴染みあるおふくろの味で飲むなら、年始一缶目のビールにわが王道のコンテンツからなる、このコンビが似合う。

勝手知ったる冷蔵庫から持ち出した缶を、パキッとやればこれぞ実家の気軽さ。懐かしい品々が並ぶアテの中でも、大鉢のポテサラにまずは直行だ。ゴロゴロのジャガは大粒のホクホクで、形が残っているのが我が家の味だ。キュウリとハムのみ、ニンキャベはなしも、店では出会わぬ嬉しさ。酸味の効いたキユーピーマヨがビールを進め、いつしかまたまた冷蔵庫へと足が向く。慣れ親しんだ味に、新年をじわりかみしめる一期一会。

家族揃っての年始の宴に、迎える年への気持ちも新た。自らの味覚の根本を舌に新たにして、今年も様々な食との出会いに思い巡らすひとときか。一献一品の小さな酒宴、初春天下泰平なり。

一献一品出合い酒@新春家飲み

2015年01月01日 | ◆一献一品出合い酒
元旦の朝酒にて、菊水の辛口×おせち料理諸々。年のはじめの口開け一杯には、襟が正されるような淡麗辛口の酒におせちの定番ラインナップの、このコンビが似合う。

晦日の夜更かしのため寝坊の元旦、朝昼兼用の初食にて、今年もよろしくの乾杯だ。縁起物とばかり起きぬけ一杯をググッと空ければ、寝不足年越しにクラリクラリと回ること。エッジの効いた口当たりのおかげで、昆布巻き煮しめに箸がのび、また杯を迎えたところで正月気分がじわり湧いてくる。昼前にしてエンドレスの予兆、でも三が日はお咎めなしの一期一会。

厳しい寒波の正月に、酒の蔵元新潟の豪雪へと思いを馳せる。今年も北へ南へと、飛び回り食べては飲んでを予兆させる、雪国の酒を傾けつつの新たな年のスタートか。一献一品の小さな酒宴、今年も天下泰平なり。