前回スキーに行ったのは、いつだったろうか。思い出してみたら、まだ大学生だった昭和
当日の苗場といえば、ゲレンデではユーミンがガンガンかかっていて、全国が「自粛」ムードなのにお構いなしの別世界。それにしても苗場でユーミンか…、「私をスキーに連れてって」「恋人はサンタクロース」の頃、いわゆるバブル末期の話である。
肝心の腕前のほうはというと、転倒、つっこみ、止まらず、曲がらずの3日間で、そのまま時がたつこと15年。「冬休みにスキーに連れてって」との子供たちのリクエストに答え、この冬は家族みんなで、区が主催するスキー旅行に参加することになった。行き先はかつて行った苗場に近い、新潟県の石打丸山スキー場。
子供達は幼稚園の頃からスキー合宿に参加しているため、スキーの腕前による序列は私が家族で最下位なのは間違いない。よって1日目の午前中は初心者向け教室に参加、おかげで止まって、曲がって、と、人様に最低限迷惑をかけない動きができるようになり、まずはホッとする。
比較的初心者向けの、石打丸山スキー場
「なるべく同じオーダーにまとめたほうが、早いかもよ」と、選択肢はカレーかラーメンとなったので、カレーをオーダー。2階の予約席に腰を下ろし、スキー靴から足を抜くと、ガチガチに固められっぱなしだったのから開放されて、フッと力が抜けてリラックス。
混雑のおかげで、なかなか料理ができ上がってこないのにしびれをきらしたのか、グループのひとりが自動販売機にビールを買いに行った様子。すぐに盆の上に、ビールのロング缶をいっぱい載せて戻ってきた。誘われたのでご相伴にあずかり、1本グイッ。グループの人が言うに、「スキー場で飲む昼ビールは酔わない」というのが定説らしい。寒さのせいか、それとも慣れない運動に全緊張しているせいか、炭酸と麦の味が爽やかだけれど、確かに酔いは回らない。
壁に貼られた品書きによると、ビールのほかに地酒もあるのが、さすが酒どころ・新潟。銘酒「八海山」もあるが、地元・塩沢に蔵を構える青木酒造の「鶴齢」にひかれ、カレーがまだこないのをいいことに冷やでオーダーしてみる。するとなみなみ注がれたグラスを、枡で下から受けるスタイルで出されてきた。
グラスを口で迎えに行って、まずはひと口。米の甘みを生かしたフルーティーな酒で、本醸造なのに吟醸酒のような甘さがある。巻機山の雪解け水を、仕込みにつかっているせいか、後味がキリッと切れ味が鋭い。
寒い中で飲む冷酒はどんどん進み、グラスが空になると枡にこぼれた酒を最後にグイッ。こちらはビールと違って体の芯からじわっと熱くなり、次第に軽く酔いが回ってきたような気がする。
鶴齢は地元・塩沢の地酒。スッと飲みやすい
ロング缶を1本空けた頃に、ようやくアナウンスがありカレーが運ばれてきた。見たところちゃんと具が入っている、といっても主役は肉ではなく、ツナカレーだ。缶詰にはいっていたまんまのようなのが、ゴロゴロといっぱい入っていて、これはこれでボリュームがある。ルーもとりあえずはボ○カレーではないようで、800円の値段としては合格点だろう。
休憩も終わりゲレンデに出ると、日が照ってきたおかげで雪の照り返しがまぶしい。板をはめて滑り出したとたん、曲がりそこねて思わず転倒。午前の練習の成果を、休憩して忘れてしまったのか、それとも単なる酔っ払い運転なのか?(2008年2月9日食記)
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私も三月に料理本を出させて頂きました。
「京料理の世界(淡交社)」というちょっと渋い本ですが、もし良ければ(高いので)立ち読みなどして下さいませ(笑)
ブログ更新、まったり御待ちしております。
いやここだけの話ですが、7月にえい文庫から「魚どころ」の続編を出すことになったんですね。んでもって、3月以降現在、その書き下ろしで手一杯なんです。最初は、書き下ろしネタを流用してブログアップする予定だったのが、遅筆なもんでそんな余裕もない…。
まあ、ブログはせかされるうちが華。原稿入稿の5月までは、月2ぐらいではやってみるかな。
ちなみに、ブログパーツなるものをつけてみました。投票なり、お友達登録など、使ってやってください、でもこれって、m○xyの亜流では…。