ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

障害者の文化芸術フェスティバル5

2020年02月09日 | てくてくさんぽ・取材紀行
2日目は美術展「アールブリュット・日本人と自然」を鑑賞した。「日本人と自然」をアールブリュット(障害者芸術)の視点から発信することが目的で、日本の自然観を思わせる4つのカテゴリによる構成となった。以下、気になった作家の鑑賞メモにて。

【風景との対話】
●高橋和彦
高い場所から街を見下ろす構図が特色。その中に平穏な日常が盛り込まれている
「ホールの隅」は空撮を切り取ったような構図。屋根が広がる片隅に日常の人物が覗く
「男子校のプール」→おびただしい人、泳ぐ人と見る人の密集度が凄まじい。

●藤橋貴之
170色の色鉛筆による風景画
「厳島神社の大鳥居」「小樽運河」「富士山」など。直線的、平坦ながらパッチワークのようなカラフルな色合い

●与那覇俊
マーカーなどを用いた大判の作品。細かい絵の集合体で数式や文字が組み込まれ、作者の脳内マンダラのよう。ややピカソ的にも見える

●戸倉清志
定規とボールペンによる直線的な俯瞰画
「街と車のある風景」は車と家の屋根と電線が規則的な配列。角度が揃った直線の集合体

●藤井将吾
ロゴ、乗り物、キャラクターなど、街や旅先で見かけるアイテムを羅列。ポップアート風でウォーホールを彷彿。工事現場フォントのような強いロゴが、主張が強い

●平野智行
介護士「美保さんシリーズ」(写真左上)で知られる作家。展示は新幹線での旅で、列車を眺めたり弁当を食べたり、なぜか透明人間になったり。不思議なストーリーの字幕も平野さんがつけている

【生き物の気配】
●飛田司郎
片岡鶴太郎・岡本太郎に影響を受け、画角いっぱいに顔を大胆に描く
「きのしたかずこ」→架空の人物。目、口が巨大で殴り書き的インパクトがある

●Takeuchi Tomoaki
人形制作。理想とするフォルムを追いまだ製作の途中で、たくさんの女性の胴が積まれた様がマネキンのような、SF的なような

●青木尊
昭和のタレント、スポーツ選手、アニメキャラクターを独自のフィルタで描く。
「タイガージェットシン」はダークなタッチで、昭和プロレスの悪役の闇さが滲み出る
「八代亜紀」は強烈なインパクト。厚化粧と目の下の塗りと皺がリアルに描かれすぎている

【天然の色彩】
●城 瑠那子→速攻で描いた線画の生き物の集合体。1枚を15分で書き上げ、それを多数繋げた作品。絵の縦横のつながりとともに、書き重ねたことによる奥行きへのつながりが感じられる

●美濃部貴夫
水性ボールペンで線を一本一本刻み込む。リズム感あるタッチで和紙のような質感

●木村茜
マーカーを走り書きさせた太い線画で、ペンが走る音やはみ出す際の音が聞こえるような作品。書いている様子が浮かんでくるような筆致で、二重書き部分の濃淡が強く主張する

【構造/聖域/文化】
●田湯加那子
アニメキャラクター、アイドル、植物。ステンドグラス的なメリハリ、太いすみで輪郭線を描くことで締まりが出る

●佐藤純次郎
空想のサイボーグ「ジョバンニ」のストーリー。ノートにびっしり書かれたプロフはかなり踏み込んだ科学的知識で、SF的ありで銀河鉄道の夜のような童話的でもある

●井口直人
自身の顔と一緒に様々なモチーフを、コンビニでカラーコピーした作品群。弁当のパッケージやチラシ、飲み物、ポイントシールらしきものまで、あしらいが多彩。単色と二色を組み合わせてあるため、集合体がカラフル

●木村佑介
自身の中にある仏像のイメージを粘土細工に。板を貼り付けていく手法で、表情豊かでロボットのようなキャラクターが楽しくなる造形

東横イン京都琵琶湖大津

2020年02月09日 | 宿&銭湯・立ち寄り湯
大津てくてくさんぽの昨日の宿は、プリンスホテルではなく東横イン。浜大津駅に近くナカマチ商店街のそばなのはよいが、あたりは19時を過ぎると真っ暗で飲食店もコンビニも見当たらない。商店街のスーパーで晩ご飯を買っておいて、よかった。

目の前に京阪京津線の路面電車が走っており、食堂からはトレインビューになる。朝は大雪に見舞われたので、タクシーで再び大津プリンスへ向かいましょう。