血圧って何ですか？

　今日は鎖骨下静脈穿刺の差し替えをやった。もちろん、研修医がやり私か監督。
やり方は、以前にちょっと書いた、（教科書には書けない）秘密技。
　事前に数分略図を書いたりして教える。イメージ少しは出来たかなと言う位で本番。途中、緊張を感じたが少し口出し、手助けわずか（私は滅菌手袋せず）で手技完了。
　血液の逆流確認、点滴滴下全回ＯＫ、胸レントゲン位置確認ＯＫで終了。
　後で、「緊張した」と言ってた。うまくいって良かった。うまくいくと自信につながり、失敗すると自信が遠のく。
　外来は天候不順で余り混まず。それでも、ちょくちょくと来る。
　若い子が“動悸、立ちくらみ”の訴えで、・・・状態を話していると、突然「血圧って何ですか？」と素朴な質問。
　これがいい年こいてるヤカラだったら、「後で本でも読んどいて」で終わりだけど、若い子の特権、この素朴さに５分ほど解釈をしたのです。
　「あなたの血圧は○○／○○、これは水銀柱で測った圧力だから、水に直すと水銀の比重が１３．６だから○○×１３．６＝□□□。即ち、血圧１００というのは、水の柱で１３００ｃｍ、１．３ｍ吹き上げる位の力で血を心臓から押し出そうとする力のことです。このすごい力を血管という細い管に押し込めている。・・・」等話した。
　これ位素朴に考えてくれたら、高血圧患者は減るかもしれない。

※　年を取るにつれて何も考えなくなるもんね。