睡眠剤

　“不眠、眠れない”と訴えて来院。
でも、聞くと他医から今までも睡眠剤をもらっており、この２，３日朝方早く目覚めてよく眠れないという。
　色んな睡眠剤があって、眠りはじめの為の入眠剤、途中で覚める時の熟眠剤、朝が早い時のロングタイプ等がある。
　今日の方は、今までにも飲んでいるし、この２，３日なんて訴えは「辛抱せい」でも良いのだけど、研修医と一緒だったので、まあ、熟眠剤を３日分だけ処方。

　研修医の骨髄穿刺、初めに研修医に簡単にガイドを話し、実行。少し予習はしてきたようだ。患者さんには「若いのと一緒にやるからね」とだけ言っておく。正直には研修医とと言うべきなんだけど、そこまで言うと研修医を理解させるのにかなり時間がかかるし、患者さんが研修医に対して心配を抱いてしまうことが多い。　
　日本では研修医と言う医師を一般的には、まだまだ理解してくれていない。
　以前、「正直に私が隣にいて、日本の医師の為に研修医にやらせていただけませんでしょうか」というと、「趣旨はよく分かりますが、私はいやです」とはっきり言われた（これは書いたかな）。
　患者さんの気持ちも十分分かるけど、それではねと「若いのと一緒にやります」。嘘ではないごまかしの言葉。
　麻酔から骨髄穿刺まで、順調に出来てアクシデントもなし、ＯＫ。
　勿論、この研修医は初めてだったのです。
　初めてがうまくいくと自信につながる。

※　今朝の朝刊でソニー（ＳＣＥ）の社長が良いこと言っていた。“任天堂はゲーム市場を広げてくれた。ＭＳは独善的な発言をする”。ＭＳはやはりアメリカ的なんだろう。