ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

度胸

2006-05-30 22:12:56 | Weblog
 レントゲンTV下での鎖骨下静脈カテーテルの位置直し実行 by 研修医。
この行為で研修医の度胸を見せられた。
 レントゲンTV下で入っているカテーテルを少し抜いて、心臓方向に向けるのですが、どうしても向かず、入らず、再穿刺と決定。
 勿論、研修医がすべて手技を行う。私はそっと口だけ。
 ガイドの太めの管を結構深く遠い所へ刺す。TV下で見ると近くの動脈の拍動で管の振動が見えるのです。 
 角度がきつくなかなか上手く向いていかない。
 私は「この方は難しそうだから無理しなくてもいいよ」と言ったのですが、研修医がギブアップせずに、黙して実行。
 本心をいうと鎖骨下から胸骨近くを刺しており、刺入部からかなり距離があり、動脈を刺してしまうのではと心配だったのです。
 胸骨近くで動脈を刺すと外からの圧迫の力が及ばないかも?
 後で、中にじわっと出血なんて悲劇を妄想したからです。
 研修医は意に介せずと言う感じで、探り続ける。
 私は汗がにじみ出てきた。実行は研修医でも私は緊張の汗。
 ・・・無事終了。
 入り難くかったのは、鎖骨下静脈から上大静脈へつながる角度が直角近くて、そんな角での方向転換は難しいからだったのです。
 研修医は近くの動脈をもろともせずに、静脈を探して無事成功。
 まあ、“恐いもの知らず”の度胸に緊張させられた。
 でも、こんな難しい症例にうまくいったのはきっとすごい自信になる。

 夕方から勉強会本番、若干早口だったけど70点位かな。
 四年前、日vsチュニジアの日の悪夢の十字架の話をした(中身はサッカーではないが書けない)。

※ 医局に日vs豪、日vsクロアチア、日vsブラジルの時間が張ってあった。
前二戦は見られそう、三戦目は夜中の3時過ぎで無理だね。
コメント
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